運命を記し書物

□真秀ろば(1)〜歪みの生まれ〜
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どうして俺は・・・
何のために・・・
助けて・・・


大きな屋敷の中。
地下の座敷に、一人の少年がいた。
少年は白い着物を着て横たわっている。
色白で、生きた気配がしない。
まるで、人形のような死体のようだった。

少年の名は飛鳥井 神威。
この飛鳥井家の実質嫡男である。
少年はゆっくり目を開き体を起こすと、入り口の方を見る。
入り口には続々と黒いマントを
頭から被った人達が入ってくる。
「神威、準備はいい?」
一人の女性が少年に話しかける。少年は頷いてまた寝そべる。
赤黒いクロスが敷かれた祭壇に・・・
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