小説
□でじたる
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夏月
「ルカ、飲み物…」
いるかと尋ねたかったのだが、先が続かなかった。
先程まで読んでいた雑誌の中に、頭が埋まっている。
目蓋は閉じられていて、規則正しい呼吸の他はぴくりとも動かない。
眠っている。
しかも、熟睡というやつだ。
「………………」
どうしてこう寝る場所に無頓着なのだろう。
風邪を引くとか、顔に跡がつくとか、考えないのだろうか。
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