小説

□無題
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『ルカだって昔は…独りに慣れていて…当然のように独りでいて…むしろ独りでいることを好んでいた…
誰とも触れ合わなければ自分が傷付くことはないと。
それなのに俺が――』
「うるさい。謝るんならルカさんに直接謝れ。俺に言うな。他者巻き込んで自分が楽になろうとするな」
なんか、ムカついた。
「思いっ切り愛されて、思いっ切り愛してるくせに、なんか不満があるのかよ」
俺はルカさん最高だと思うし。
カムイはその相手として不足はないと思う。

だってカムイは俺の兄さんだし。

母さんもきっとルカさんで良かったと思ってるよ。
「だから早くルカさんを取りに来い!」

end
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