06/09の日記
16:08
short story そばにいるから…
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死んだように眠るとはよく言ったもので
蒼白の顔に辛そうな呼吸…
ホントに今にも壊れてしまうんじゃないかと儚く見えてしまう。
ここには来たくなかったけど…
心配で心配で
飛んできてしまった。
私が来ても何もできるわけないのに…
結局迷惑だったかな…
「チャンソン…」
チャンソンの姿になぜか私が泣きたくなってしまう…
汲んでおいた氷水がすっかり温くなって
交換しようと立ち上がった時、
「ヌナどこいくの?」
眠っていたはずのチャンソンが目を覚まし
今にも泣きそうな顔で私を見つめてる。
「氷水交換しに行くだけだから」
「イヤだよ、傍にいて」
そう言って私の腕を掴むては熱くて弱々しくて…
私はベッドに腰かけると
そっと頭を撫でる。
「傍にいるから…安心して」
私の言葉を聞くと少しホッとした表情を見せ
チャンソンはそっと瞳を閉じた。
責任感が強くて頑張りすぎちゃう彼…
こんな時くらい弱さをみせても甘えてもいいから、
無理しないで、今はただゆっくり休んで
早く元気になってね。
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