とうらぶ 短編
□あるじさんて
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「主、聞いてもいい?」
「ん」
すいか食べたいよねってみんなが言うので万屋ですいかの苗を買った。
少し前に植えた夏野菜たちの近くに植えたいのだけど、草が生えてる。
おてつだいしてあげる、と安定くんと加州くんが来てくれたので、じゃあ草むしりお願いと頼むとはーいと二人は始めた。
で、さっきの聞いてもいい?につながる。
「なんでしょう?」
「恋愛経験ある?」
「…へ?」
ただ疑問に思ってさーと加州くん。
「主の年頃の男女は恋人作って楽しく過ごすんでしょ」
「そんなのどこで見たの」
「てれび」
ああ、そう…。
やっぱり本丸にテレビ置いたの間違いかな。
「で?いたの恋人」
「いないよ」
そういった瞬間、やっぱりな!と草の影から薬研くんが出てきた。
「薬研くん!いたの」
「ああ、なんか面白い話してたから隠れて聞いてた」
ふーん、と薬研くんの辺りをみたら他にもいそう。
「みんなで、草むしりしませんかー?」
「暑いからやだ〜」
「乱ちゃん聞こえてますよ〜」
「アハハ」
ばれちゃった、と出てきた乱ちゃんと、鯰尾くんと骨喰くん。
「えー、じゃあちゅーもなしなの?」
「乱ちゃん、彼氏いないのにしてたらだめじゃん」
「大将固いな」
「そう?」
「ぼくらしょっちゅういち兄にちゅーするけど」
「あははっ、一期一振なんて言うの?」
「へんな顔する」
見たいかも…一期一振の変な顔…。