とうらぶ 短編

□あるじさんて
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物心ついた時からじいさまと一緒で、小学校まで共学で、中高は女子高で…

大学は留年で今に至る。


「なんかさァ…あるじさんて枯れてる〜もったいないよ美人さんなのに〜」
「ひどい!けど、美人ありがと!」
「大丈夫ですよ!枯れたまんまでもなんとかなりますって!」
「鯰尾くんのなんとかなりますはなんとかならないんだよねえ」

じゃあさ、と安定くん。

「本丸のなかでは誰が好みなの?」
「はい?」
「好きな顔とか人それぞれあるんでしょ?」

…んんんんんん

「ねぇ、早く」
「待って、いきなりいわれても。あと顔だけじゃ決めれないよ」
「じゃあ、待つけど。」

草むしりしながらみんな無言…。

「まんばちゃんは?」
「はい?」
「一番最初にこっちに来たから仲いいじゃん」
「わたしと山姥切さんがきゃっきゃウフフって話してる所みたことある?」
「ない」
「二人でしゃべってたら、主の漫談みたいだよね」
「加州くん言い過ぎじゃない?山姥切さんちゃんと相づちするよ」

じゃあ、長谷部さんは、と加州くん。

「…怒られてる印象しかないな」
「骨喰くん、はっきり言うね」

うーーんと考えてみるけど、やっぱり答えはでなくて、だってみんなそれぞれいいところあるし、

「みんな好きじゃ、だめかなぁ」
「主、欲張りだね」
「そうだねえ」
「ボクはあるじさん好きだからあるじさんがみんな好きって言ってくれてうれしいよ」
「ありがと。乱ちゃん」
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