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□来年も、その先も
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『え、清志いないの!?』




今日は花火大会の日


浴衣を着て準備万端!


清志を誘って行こうと思て電話をしたら




「今、合宿所。前に言ってただろ?」




まさかのいないパターン…




『いやいや聞いてない聞いて…』




たよ、うん聞いてた


今思い出した!


一週間前くらいにそんなことを言ってた気が…




『ちなみに合宿所の場所は?』


「山奥」




はい、アウトォオオ!!!


遠いよ!!


こっちめっちゃ住宅街だもん!!


私は思わず携帯を投げた


そして携帯は



バンッ




『あっ!!』




床に叩きつけられた


…よかった、携帯は無事だ!!


床はへこんだけど




『ゴメン、もしもし?』


「…なんか大丈夫か?」


『大丈夫!奇跡的に』




携帯は、やけど




「ならいいけど。で、なんで電話してきたんだよ」


『え?あ、それは…』




花火見に行こ!


そう言うつもりだった


でも…今言ってもな…




『な、なに言いたかったか忘れちゃ「花火じゃねーの?」え?』


「今日花火大会の日だろ?」




知ってたんだ


最近はバスケのことでいっぱいで


私にもあんまりかまってくれなかったのに…





『う、うん。だけど』


「一緒に行く人いねーの?寂しー奴だな」




すごい他人事


行く人いないのは




『…清志がいないからだもん』


「しゃーねぇだろ、つーか友達誘えよ」


『…私は』




ただの花火が見たいわけじゃない


清志と、見たかったのに




『清志のバカ!』
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