黄色王子と天然天使。

□第1羽 入学式
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「由来っち…?」





私の名前を呼ぶ声がした


なんだか聞き覚えのある声




そして呼び方


そう思って思わず振り返ると









私のよく知ってる人





『涼君!』




がいた




『なんでここにいるの〜?』


「由来っちこそ!なんでここに…」




あ、そういえば私…


みんなに言ってなかったんだ〜


みんなの行く学校も聞いてなかったしね




『私ね、卒業したらこっち来る予定だったんだ〜


だから、海常受けてここにいるの♪』


「そーだったんスか!俺は推薦でここにきたんスよ♪」





なるほどー…


さすがキセキの世代だなぁ〜


ってことは




『また同じだね♪そんな涼君にはこれをあげる〜』




私は腰につけてある袋の中から


バームクーヘンを1つ取り出した




「ありがとっス!てか、相変わらずっスね」





涼君は軽く笑いながらバームクーヘンを受け取った




『あはは〜こんな私だけどまたよろしくね〜♪』


「こちらこそっス!じゃあお礼に…これ!!」




涼君がポケットから取り出したのは


棒付きキャンディ




「由来っちに渡すように毎日入れてたら癖になってたんスよ」


『あはは〜ありがとね♪』




そう言って私はすぐにビニールを外して舐めはじめた





「Σはやっス!」


『だって美味しそうだったんだも〜ん!あ、クラス表見に行こ〜?』




そう言って人が群がっている方向を指指した




「そっスね!」




私達は軽く走ってクラス表を見に行った
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