黄色王子と天然天使。
□第2羽 携帯電話と友達
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『間違えてないよ〜さぁ私が誰か「天野か」早いな〜』
本当、さつきもだけどセリフは最後まで言わせて!
「というかなんで電話番号を知っているのだよ!」
『あ、さつきにも聞かれた〜それは、涼君に聞いたからなのだよ!』
「真似をするな…海常に入学したのか?」
『そ〜だよ!しかも涼君とまた同じクラスなんだ〜♪』
そう言うと何故かため息をつかれた
「本当、お前達のそれは…」
『ん?どしたの真ちゃん?』
「いや、気にするな。今忙しいから電話切るぞ」
『は〜い。あ、メアドはメールで送っとくからね!またね〜』
「あぁ、またな」
ピッ
終了ボタンを押して
次の電話を決めようとカンカンを振ろうとした
けど
『なんか眠くなってきた〜…とりあえず、メールしとこ〜』
みんなの声を聞きたいって気持ちもあったけど…
眠気には勝てない(お菓子なら勝てるけど)
それに、教えてからまたすればいいしね〜♪
『よし、送信!』
なんとなく携帯を持った手を前に出してそう言った
画面に【送信しました】の文字が表示される
一斉送信はしないタイプの私はカンカンを振ってメールを打ってを繰り返して
みんなにメールを送った
『よし!…ふぁあ…やっぱり眠い…』
昨日
入学式が楽しみで眠れなかったせいか朝から凄く眠かった
『ちょっと寝よ…』
そう呟いて携帯を握りしめたまま眠った