黒子のバスケ

□君じゃなきゃ
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『赤司君っ』





君の名前を呼ぶと





「…何?」





いつもあからさまに嫌そうな顔をする





『あのねっ「大事な用なのか?」いやそうではないんだけど…』


「じゃあ話しかけるな」





そう言った赤司君は一瞬


見下した目を向け





私の進行方向とは逆に歩いていった













『はぁ…』




あの後


一度も会わないまま放課後になった



残念なような


よかったような



複雑な気持ちを抱えながらいつも通り準備をする




「星来っち!」


『あ、黄瀬君!』




ビックリした


いつもは体育館に入った音で気づくのに…





「どーかしたんスか?」


『…いつもの…ね』



「あー…またっスか」




いつもの


赤司君とのことはこの一言で説明できるくら
い当たり前になってしまった


できるアピールはいろいろやってみた





でも


赤司君の態度は何一つ変わらない




もう





『諦めたほうがいいのかな…』




「…俺にしないっスか?」



『え?』



黄瀬君?


一体何を言って「こーら黄瀬!何口説いてんだよ!!」
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