黒子のバスケ
□君だけに見せる
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『氷室君さ、今回の試合はいろんな表情見せたよね』
今回の試合
それは誠凛戦のこと
その試合を終えた私たちはホテルに帰り
今は私の部屋で二人きりだ
「そう…だな」
氷室君はそういって私から目を反らした
必死な顔
驚いた顔
怒った顔
泣いた顔
いつもポーカーフェイスで
どこか余裕のある氷室君とは思えないくらい
たくさんの表情を見せた
そうさせたのは…
『かがみ君…か』
「…もしかして興味持った?」
『ううん、そういうのじゃなくて
…羨ましくて』