黄色王子と天然天使。
□第2羽 携帯電話と友達
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『まずは誰からにしよっかな〜♪』
入学式が終わって家に帰って来た私は
携帯を眺めながら回るイスでくるくる回っている
携帯に写し出されているのは
帝光で仲良かった七人の名前
私は引っ越ししてから携帯を買ったから…みんなのアドレスを知らなかった
涼君にそれを言うと涼君のはもちろん!みんなのも教えてくれたんだよね〜
で、今みんなに電話をしようと思ったんだけど…
誰からにしよーか悩んでたところなんだよね〜
『よし、やっぱりここは…ドロップくじでしょ!』
ドロップくじ
は私が考えただけなんだけど
七人には名前に色が入ってるから、その名前の色が出た人から…って感じで
あ、黒テッちゃんは白いドロップなんだけどね〜
後出たドロップはもちろんすぐに食べちゃうの
これよくやったんだよね〜
そう思いながら机の上にあるドロップのカンカンから
『えいっ』
ドロップを取り出した
『桃色…ってことは
さつきに電話だ〜♪』
すぐに電話番号を押して電話をかけた
プルピッ
「もしもし?」
さつき早い!!
『もしも〜し!私が誰だか分か「由来!?」だよ〜』
あはは〜
すぐにバレちゃったや
「なんで私の電話番号知ってるの?」
『涼君に教えてもらったんだ♪』
「へー…きーちゃんが…ってえ!?きーちゃんに会ったの!?」
さつきのビックリしたらしい声が響く
耳が痛いよ…
『うん、同じ学校だよ〜』
「そーだったんだ…」
「おい、由来と電話してんのかよ」
あれ?誰か一緒にいるみたい
というか
この声は…