にゃんにゃん雄
□女子高生、猫になる
1ページ/1ページ
あいやー…
何だか、理解できるような出来ないような展開のあらましを聞かされ、まあまあ混乱しつつも真剣に聞き流す。
それはもう、右から左にするーっと。
「こら」
「あて、」
ぺし、と優しくでこぴんされた。
やべぇすごいキュンとくる力加減だ。
「聞いていないだろう」
「あや、ばれました?」
「はぁ…全くお前という子は」
ちょ、やめてよおにいさん。
その、しょうがねぇなあ、みたいな困り笑い!!
視線が甘優しいよこっちが恥ずかしいよ!!
「まだこちらの事では赤子程の知識しかないのだから、理解出来なくとも聞いてなさい。いいね?」
「うぃ」
さっきよりも少し分かりやすく簡単に説明をしてくれた、まじイケメンですありがとうございます。
要約すると、本来この世界で生まれるはずだったがなんかもちゃもちゃあったらしく今皇子生まれるとそのもちゃもちゃに巻き込まれるかもしんね、まじ?それはやべえ。皇子は一旦別の世界で生まれさせて、もちゃもちゃが落ち着いて私が良いくらいに育ったらこっちに戻らせたらいいっしょ!
みたいな、ことらしい。
うーん、色々おかしいよな。
これって私だけじゃないよね、おかしいと思うのって。
「別の世界に転送ってありですか!?」
そんな反則技ねぇよ、ねぇわ。
「てか皇子って…皇子って!!この流れだと、私の事になりやしませんか!」
一般のJKが皇子でしたっておかしかろうて。
しかも私、すごく健全に腐女子ってたよ!?
いいの、そんなんで!