スキキライスキ

□新年明けまして、
1ページ/1ページ



「おはよーございまーす。あ、新年明けましておめでとうございます」

「あれ、田辺?あけおめ。明けて早々バイトとか、田辺もドンマイだな」



耳に残る入店音の後に挨拶すると、同級生の富田がタバコの補充をしていた。

ドンマイの言葉に、お前もな、と返し、事務所へと入った。


シフトは基本自分の時間しか見ないタイプだから、誰となのかは知らなかった。
まさか富田とだとは。


ラッキー、と心持ち軽い動作で制服に着替え、レジに出た。




「富田とシフトって珍しいな」

「店長が頑なに入れようとしなかったもんな。お前ら二人入れると喋るだろうからーって」

「まあ大抵誰居れても喋るけどなっていう」

「店長も気付いたんやろ」


相手が誰でも大抵喋るけど、富田とだとちょっと喋りすぎる節はあるけど、楽しい方が有難い。
 

[戻る]
[TOPへ]

[しおり]






カスタマイズ