企画
□Please Stop
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バンッ、と強くホワイトボードを叩いた。
「容疑者は1月1日、お正月に乗じてディ●ニ ーランドに行くようです!!」
『な、何ですって!?』
スポットライトに照らされるホワイトボードにデスク。そしてトレンチコートにサングラスを着けた怪しげな二人組。
「入手した情報によれば……」
『……っ』
ごくり
「…っホテルをとっているという情報が…っ! 」
『な…っ!?』
ドンガラシャーン、と雷が落ちた。
『そ、そんな…っ』
がくっ、と膝をつき震える。
『……くっ』
女がサングラス越しに睨み付けるのはホワイトボー ドに貼り付けられた一枚の写真。
「警部!傷はまだ浅い!!」
『…っ、そうね…っ』
立ち上がると天に向かって拳を突き上げた。
『デートを妨が…っ、じゃなくて阻止しますよ!!』
「おーっ!!」
二人の背後にメラメラと燃えるヤル気の炎が灯るのだった。