企画
□全面戦争
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「オレばっか皆していじめて楽しいッスか!?いじめカッコ悪!!」
「んだよ、藪から棒に。」
「つか、笠松先輩他の女の子の前じゃ上がってろくに話もできないくせに相田さんとはいっぱい喋るとかなんなんスか!?このムッツ リ!!」
「む、ム!?てめっ、黄瀬!!もっぺん言ってみろ!!」
気づけば黄瀬と笠松が喧嘩を始めてしまう。
『ちょっ、二人と』
「だいたい青峰。自分、元祖巨乳派やろ。相田さんにもオレにも迷惑やさかい、もう桃井とイチャコラしてこい。な?」
「ハッ!アンタはなんもわかっちゃいねーな。確かに巨乳はすげーし、最強だ。
でもな。オレだって学ぶんだぜ?」
「ほお。何を?」
「女はな。胸の大きさよりも感ど」
「いねや。」
続けて青峰と今吉が。そして二次災害に今吉に遠回しに胸のことを言われたリコの頭には1トンと書かれた空想の重りが乗っかった。
「そもそもなぜお前がいるのだよ。」
「まさかカントクさんのストーカー、とか?」
「ふはっ、そんなことしてるほど暇じゃねーよ、バァカ」
「でもめっちゃ手震えてるっすよ?」
「動揺しすぎなのだよ。」
「とか言ってる真ちゃんもいい勝負だぜ? 」
緑間と高尾、そして花宮も口論を始める。
「そもそも日向先輩はカントクのなんですか。」
「は?」
「いつもいつもカントクと一緒にいるなんて羨ましすぎます。というか先輩でなければ呪っています。」
「ハアァァァアア!?」
そしてリコを挟んで黒子と日向が。
『――っ!!』
ブチッ、とリコの中で何かが切れる。
『だぁぁぁまぁぁぁれえぇぇぇ!!!!』
どこから取り出したのかリコはハリセンを取り出すと手始めに黒子と日向を叩いた。
『アンタら!!そんなに体力がありあまってるなら〜』
ニッコリ、と背後に黒いオーラを背負ってリコはある方向を指差した。
『バスケ。して来い。』
「えっ?」
リコの指差した先に顔を向けると少々寂れたバスケコートがあった。
『さぁ。存分にしごいてあげるから、』
リコは笑顔でバスケコートーを差していた手でグー を作ると、
『覚悟しなさい。』
親指を下に突き立て、笑った。
全面戦争
(こら、黄瀬君と青峰君喧嘩してる暇あるならシュートしなさい!!)
(カントク。素敵です。)
(テツ。お前Mなの?)
(こら花宮君!!アンタもっとやる気出しなさいよ!)
(誰が出すか、バァカ)
(とか言いながらやる気満々じゃんな?)
(知ら)
(緑間君、高尾君ファイトー!!)
(よし。やろう。)
(切り替え早!!?)
・終わり・