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□狡い大人は刺激を愉しむ
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ふたりきりの家の中、とびっきり小さな声で囁いた。

ビクリと肩を揺らした後銀時はそれは盛大にマヌケヅラを曝して土方を見つめ土方が耐え切れなくなって吹き出すまで固まり続けた。




「…てめっ…マジで性格悪すぎんだろコレェェェ!!」

「自業自得だろバカめ!いつもの仕返しだっ…」

今だ腹を抱えて爆笑する土方を前に珍しく顔を赤らめ激怒する銀時だった。

そう。土方は「いつも」身を持って知らされていた。銀時にとって何が気持ちいいか。あのとき店から出てきた彼を見た瞬間わかってしまった。彼が「満足」できたかどうかが。間違いなく事後であるはずの彼のあんな顔を見てしまっては怒りも萎えてしまったのだ。


その日のかぶき町では珍しく機嫌よさそうな鬼の副長とあからさまにふてくされていちご牛乳を飲む甘党の万事屋が目撃されたらしい。




END?
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