hope to world

□一次試験
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サトツさんに歩いてついていく。
試験会場は、どんなところなんだろう。
どんな試験内容なのかな。
思いっきり戦えるんだ。
嬉しいな。
あたしより、強い人と戦えることがこんなにもわくわくする。

まだ、あたしは実戦というものをやった事がなくて、自分の実力が分からないけど、思いっきり戦ってみたい。
自分のできる限りの力を出し切って。
何より、スリナさんのためにも自分のためにもハンターにならなくちゃいけない。

「つむ、何をそんなに楽しんでいるのだ?」

「えへへ、あたし楽しいんです。」

「ほんっとガキのことは、分からねえや。」

おじさんに呆れられた。
はげろ、このやろー。

「てっめえ、今なんつった。」

「え、え、あたし何か言いましたか!?」

「とぼけんじゃねえ!はっきり聞こえたわ!このヤロー!」

「あは、あは、あははー。」

「おい、目見ろこら。」

やばい、心の声だしちゃだめだ。
うん、これから命びろいになるかもしれない。
うん、やめとこ。

「ねーねー、つむ。」

「何ですか、ゴン。」

「なんか、ペース速くなってると思わない?俺たち走ってるよ。」

ほんとだ。
言われてみれば。
ついさっき10分前くらいまでは、歩いてたはず。

「そろそろお気付きになられてる方もいらっしゃるでしょうが、わたしは一次試験の試験官でございます。」

えええええっ?

「これが一次試験ってことですか!?」

「ああ、おそらく体力テストなのだろう。ほら、だんだんペースが速くなっている。」

「うわー、一次試験からきついね、さすがハンター試験。」
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