hope to world

□ハンター試験編×出会い
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とは、言ってもあたしは、外にあんまり出たことがない。
ハンターの試験会場もどこにあるのか分からないし。
うーん。
見つけないといけないんだよねえ。
どうしましょう?

そう考えながら、あたしは道に出た。

どんっ!

「わあっ!」

「いたっ!」

ポーンと飛んでいく男の子。
慌ててあたしは、その子に駆け寄った。

「大丈夫?」

いってて、と言いながらその子は元気に起き上がった。

「うん、大丈夫!これくらいどうってことない!!」

Vサインをして、笑顔を浮かべる男の子。
良かったあ。

「よし、それじゃ、あたし行きますね。」

「どこに?」

どこにって、言ってもいいいのかな。
おかしいとか言われないかな。

「ねーねー、どこ行くのー?」

つんつんとした髪の毛に、人懐こい笑顔を浮かべながら、聞いてくる。

「えっと、ハンター試験受けに…です。」

「やっぱりいいい!?俺もだよっ!」

え?
え?
この子が受けに行くの?
どう考えても12歳くらいなのに。

「あーーーっ!君、俺の事年下だと思ったでしょ!」

「え。うん。」

「うわ、やっぱりだ、俺12歳だからね!君より絶対年上だと思うっ!」

「あたし、13歳です。」

「ほんとに?!うわ、ごめんね。」

「や、いいんですけど…。」

この子は、結局何が言いたいのか。
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