短編2

□小ネタ
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「伊月オマエ何したんだ!?」
「へ? なにが?」
「課題テストの上位者発表見てねえの!?」
「見てないけど…なに、数学で載ってた? いつものことじゃんそれ」
「数学で載ってたんなら驚かねーよ。オマエ古典でも載ってるぞ、しかも一位! 満点! カントクより上だぞ!」
「うそ」
「嘘じゃねーよ! ガチ理系なのになんで古典でも上位に入ってんだよ!」
「…………あ、もしかして」
「もしかして?」
「出題が全部掛詞だったからじゃない?」
「課題は短歌から掛詞見つけるやつだったし、当然だろ。オレが聞きたいのは、なんで掛詞全部見つけられたのかってことだよ」
「だって掛詞ってダジャレと同じじゃん」
「……は?」
「ダジャレも掛詞も、言葉と言葉をかけてる。同じだろ?」
「………………ダジャレにそんな利点があったとは……」
「母さんも姉貴も舞も、文系ダメダメだけど掛詞だけは得意だよ」
「ダジャレパネェ…」





(伊月先輩、掛詞得意そうだよね、って話)



 
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