短編

□愛してる、どこまでも
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・ムリヤリ表現有り
・淫語(?)表現有り
・五番捏造(「」では喋らない)













「――またよ」


 洛山寮の実渕の部屋に、四人の男が集まっていた。赤司征十郎を除く、洛山バスケ部レギュラーだ。
 またぁ? と葉山が顔をしかめた。


「キセキのアドレスをじぃーっと見て、何もしないでケータイしまったの?」

「ええ。何もしないのは、嫌われてると思ってるんですもの。無理はないわ」

「なーもういいじゃん。赤司のこと大好きなくせに伝えない奴らなんかほっといてさぁ」


 そうだな、と根武谷が牛丼を掻きこみながら言った。五番は黙っている。
 そうね、と実渕も言う。赤司のことが大好きなのに気付いてもらえないのはこちらも同じだ。しかもこちらはその上、赤司の気持ちの向きもキセキに劣る。
 ヤっちゃおうよ、と葉山が言うのに、三人はすぐさま頷いた。


 翌日、仲間がそんな不穏な話をしていたとは知らない赤司は、いつも通り登校し、授業を受け、昼食を取り、部活をし、シャワーを浴び、帰り支度を整えていた。
 征ちゃん、と呼ばれ振り向くと、ペットボトルを持った実渕がいた。お疲れさま、とペットボトルを差し出される。飲みかけのようだが気にせず受け取り、三口飲む。
 ペットボトルを返して礼を言おうとした時、体と意識から力が抜けた。



* * *



 目覚めた時、赤司はワイシャツ一枚で、両手を後ろ手に手錠で繋がれた状態でいた。下半身の違和感とそこから発せられるぐちゅぐちゅした音に目を向け、見開く。


「っぁア!? …ぅあっ! や、なに、コレ…っひぎぃっ、……うそ、やだっ…こたろ、っ」

「あ、おはよう征ちゃん」

「なーなー赤司! オレのちんぽどう? でっかい?」


 背後から実渕が、下から葉山が声をかけてくる。葉山の大きな逸物は赤司の尻穴に収まっていて、ガンガン突き上げてくる。それが騎乗位ということを赤司は知らない。
 前立腺を何度も突き上げられ、そのたびに赤司の体は跳ね、高い嬌声を上げた。


「赤司の乳首って旨そうだよなー、牛丼と同じくらい」

「へ、…あひぃいいっ、え、きち、何して…っ」

「征ちゃんと牛丼一緒にしないでよ! かたっぽは私がもらうわね」

「っあああァァーッッ! や、れおっ、やだぁ…っんぐ!?」


 赤司の乳首を、根武谷が吸い、実渕が指でいじくる。やることを探した五番が、身を捩る赤司の口に己の男根をつっこんだ。赤司の後頭部を手で押さえてズコバコ喉奥を突く。突かれるたびに締まる喉奥に、男根はみるみる張りつめる。乳首をいじられ男根をくわえる赤司の痴態に、葉山の男根がますます猛った。
 五番が赤司の口から抜き出て、白く濁る精液を前髪に隠れた額めがけて放つ。


「赤司エロい……あー、そろそろ出るっ」

「え、な…ぁっああァァァッッ! びゅるって、なに、やだあぁ…っ」

「えへへー種付け一発目ー! あ、赤司も出してる!」

「出したんなら早く抜けよ。後がつかえる」

「うわっ」

「ぁひんっ!」


 根武谷が赤司を持ち上げ、葉山の男根が赤司から抜ける。快楽が遠のき、やっと赤司は周りの状況を確認した。寮の実渕部屋の、ベッドの上。いるのは洛山バスケ部レギュラー陣。

 ベッドに寝かされ、誰からともなく手を伸ばして赤司に触れてくる。口づけて舌を絡めてくるのは五番で、乳首に吸いつくのは葉山で、腋に男根を挟んでオナホ代わりにするのは実渕。三人が離れてから赤司の両膝をベッドに押さえつけ、丸見えになった尻穴に男根を叩きつけてきたのは根武谷だった。


「きゃううぅぅっっ! や、だ……太、いぃッ!」

「オレのは葉山のよりデカイからなあ」

「ちょ、オレのがちっちゃいわけじゃないからね!?」

「それより、征ちゃんのお尻壊れちゃわないかしら。コタの時の反応からして、ハジメテよね?」


 心配する実渕に、五番が言う。赤司を眠らせた時に催淫剤を飲ませておいたから穴も緩んでいる、と。すると実渕は「二輪挿しできるかしら…」と考え出した。葉山が赤司のシャツを裂いて剥ぐ。
 根武谷の男根が敏感な内壁を擦り、凶悪なほど強く前立腺を抉り、赤司の口からはあられもなく声が漏れた。目からは涙がとめどなく、口の端からは唾液がトロトロと零れている。


「おっ、来た来た。すげえ締めつけ……出すぞ、赤司」

「んひいぃぃっ、えいきち、出てるぅっ、ひ、ぅ、ぅはあァっ」

「征ちゃん、気持ちよさそうな顔してるわね」

「良すぎって感じだな!」


 実渕と葉山が嬉しげに呟いた。根武谷が俯せに押さえつけた赤司の菊門に、五番が無言で、男性器の形をしたディルドを挿し込む。巨大な男根を二度入れられてなおきつく締まる媚肉を無機物に掻き分けられ、男根とはまた違った快楽に全身が跳ねる。


「ん゙あ゙あ゙ぁぁあっ、あひっい゙ぃぃ、や、ぁ、イっちゃぅッッ」

「…………」


 五番が無言でディルドを抜き、赤司を実渕に渡す。実渕は心得たように、赤司を座らせ後ろから男根をぶちこんで突き上げた。一気に最奥まで貫かれた衝撃で、赤司はだらしない声をあげて精液を吐き出した。


「…ひ、ぃ、っあ!? や、あ、僕イったばっか、ぁっ」

「ごめんね征ちゃん、私まだイってないのよ」

「んはあぁぁアアッ、やっ、とめ、てぇっ!」

「レオ姉のせーえきも注入かぁ」

「そろそろボテ腹になる頃だな」


 イっている最中に突かれてひんひん啼く赤司を見ながら呑気な会話が成される。実渕に乳首を弄くられながら突き上げられる赤司を見、五番は、一人頷いた。どこからともなく取り出した綿棒を赤司の尿道の入り口に当てる。

 グチュッッ


「っひぎいいぃぃッッ!?」

「うわ……アンタも鬼畜なことするわね」

「オレらが言えることじゃないよそれー」

「赤司のちんぽ勃ったままだな。薬のせいか? 赤司が淫乱だからか?」

「薬のせいじゃないかしら…?」

「やっ…ぁ゙…ぬ゙っ、ぬい、…うああぁっぁああっ、やら、ぁ、ち、ぽこわれ……くひいぃっ!」


 ずちゅずちゅと綿棒を抜き差しされ、赤司は快楽から逃れようと身を捩る。すると実渕の男根がいいところに当たり、また声を上げた。
 五番が、実渕の突き上げと共に綿棒を抜けば潮を噴くかもしれない、といったことを、実渕に言ってみた。実渕は即座に彼の言葉に賛同する。葉山と根武谷は赤司の男根や乳首、腋にバイブを押し当てて楽しんでいた。


「征ちゃん、今からすっごく気持ちよくしてあげるからね」

「ひっぃ、…きもち、のやらああぁッッ!」

「そんなこと言わないで、ね、ほらっ」

「あうぅっ、イくっ、イっちゃぁ…ぅあ゙あ゛あぁぁーッッ」

「…あら、空イキ」


 実渕が最奥を抉る前に、五番が綿棒を抜く前に、赤司は精液を出さずに達した。だが二人はそれに構わない。実渕が何度か強く突いた後最奥を突いて精液を吐き、同時に五番が赤司の尿道から綿棒を引き抜く。


「ひゃぁぁあああんっ、んっはあぁあッ」

「お、潮噴いた!」

「男でも噴けるってマジだったのか……」

「ぅ、っん…………てつ、や、しんたろ……りょ、た……」


 ぴたり、と四人が動きを止めた。赤司はそれに気付く余裕もなく、キセキの世代全員の名をうわ言のように呟いた。
 五番が赤司を俯せにさせ、尻だけを高くした状態にしてから、己の男根を挿入した。赤司が声もなく叫ぶのを気に止めず、赤司の男根の根本を手で握りしめ、激しい律動を始める。


「んあぁぁあああっ、ああァッ! もっ! やらあぁっ、あっ、ひっぃ、ぁっ、イきた…っ」

「…今のは良くないな、赤司」

「そうだぞ! 他の奴らの名前呼ぶとかご法度!」

「んひいいぃっ、うぅ、ふぅ、っな、で、こんな…っ」

「…それはね征ちゃん、みんなあなたのことが好きだからよ」


 実渕が達せず快楽に涙する赤司に言う。愛しているのに、キセキばかりに心奪われるのは堪らなく嫌なのだと。
 目も虚ろな赤司にその言葉が理解できているのかは分からない。


「ふえぇっ、イき、たぃぃっ! ちんぽ放して、…っうあぁぁああ!」


 お望み通りに、と言うように、五番は深い突きと共に赤司の男根を握る手を放した。赤司は何度目かで色が薄くなった精液を放ち、限界を迎えて気を失った。
 挿入すれば嫌でも目が醒める、というようなことを言った五番に賛成したかったが、他の三人は耐えた。何せ赤司は今回が初めてだ。今更だが、無理はさせられない。
 実渕が汗で湿った赤い髪を梳く。


「たっぷり教えてあげるからね、征ちゃん」

「オレ達がどんだけ赤司が好きかってな!」

「キセキには負けねーくらい好きだってな」

「…………」


 彼らが後処理を始めるまでは、赤司の小さな寝息だけが響いた。



END.









* * *
ちょっぴり激しめの洛山赤でした! キセキ赤の輪姦は見るけど洛山赤のは見たことないので書いてみたブツです。五番さんはどんなキャラなのでしょうか…。キセキ(→)←赤←洛山からのキセキ(→)洛山赤、という感じ。
この後赤司様の心は洛山>キセキになって、気付いたキセキが奪還の為に輪姦。となるのを書けたら書きたい。今回に負けず劣らずの激しさになりそうな。


 

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