妖怪ヒーローアカデミア

□16話
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昼食も取り、ヒーローになるためにはと4人で相談する。

『ヒーローになるためには体力だよね。
今日から運動しなくちゃ!』

「動きが速いですね。」

「運動もいいかもしれないけど、皆個性を生かしてるから霊和ちゃんも個性を生かさないと!」

『?』

私の個性は人ならざるモノを見るだけの個性だ。

「妖怪を集めよう。それで皆に協力してもらうんだ。」

妖怪は取り憑けば取り憑くほど活躍していると認識されている。
そこで私を協力する形で人に取り憑けば、私もヒーローとして活躍するし妖怪にも得になる。Winwinの関係になるのだ。

「だから強い妖怪のメダルを集めないとね。」

『妖怪に強い弱いあるの?』

「うん。妖怪にはランクがあって強い妖怪や個体数の少ない妖怪はSランク、そこからA、B、C、D、Eって下がっていくんだ。」

Sランク妖怪は個体数が圧倒的に少ないらしく1体しかいない妖怪もいるとか、Eランク妖怪は1体いたら100体潜んでるとゴキブリみたいな言い方をしていた。

「調度このさくらニュータウンにいたのは都合がいい。この町にはSランクが何体かいるんだよ。」

先程あったふぶき姫もSランク妖怪だったらしい。

「あとはオロチとキュウビ、ヤミまろだ。
ヤミまろは地下水道にいるし面倒臭い性格してるから無し。
キュウビも一筋縄じゃいかないからオロチに頼もう。」

名前ばかり並べられてもわからないが、フゥ2が言うのだから従うだけだ。
オロチという妖怪は川原か山の頂上にある展望台にいる事が多いらしい。しかし先程フゥ2達が川原に行った時いなかったので展望台に行くことにした。

フゥ2の家を出てこの町にある学校の裏山に向かった。

学校の脇を抜けて100段近い階段を登る。階段の頂上にある神社を抜けて木が鬱蒼と生えた道を進む。

更に坂を登り昼間なのに暗い池の周りを歩く。

『妖怪かな?沢山いるね。暗いからかな?』

「皆妖怪だね。
余り妖怪と目を合わせないでね。
暗い所を好む妖怪は襲ってくる可能性があるから。」

フゥ2がここにいる者が妖怪だとわかるのは妖気というものがあるからだ。
妖怪には妖気という気があるらしい。妖怪は他の妖怪の妖気を感じる事が出来る。Sランク妖怪ほどその妖気も多くなる。

私も妖気がわかれば妖怪と人間の区別がつけるのかな?
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