妖怪ヒーローアカデミア
□26話
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『どうかな?似合ってる?』
「可愛いニャン!」
「似合ってるよ〜。」
「さすが霊和ちゃん!素晴らしいです!お似合いですよ!」
今日はついに雄英高校の入学日。
雄英高校の制服を着て、皆に御披露目していた。
今日に限ってはかっちゃん達とのランニングもなくなり家で着替えている。
『スカート短すぎないかな?』
中学の時と違って十センチ以上短くなっている気がする。
「大丈夫ニャン。むしろこのままがいいニャン。」
「ジバニャンの位置から下着見えてない?これ絶対パンチラ希望してるよね。」
「ち、違うニャンよ!」
『オーバーパンツはいてるからね…。』
オーバーパンツ──下着の上に履く一分丈のクロパン、所謂見せてもいいパンツ──はちゃんと履いている。
高校からはと学生カバンではなく、沢山物が入るようにリュックにした。
リュックを背負ってお母さんに行ってきます。と言って、靴を持って自室に戻る。
実は必要書類を提出に雄英高校に行った時に、たまたま校門近くにうんがい鏡がいたので開通しておいたのだ。
なので私の部屋のベランダにいるうんがい鏡から飛んでいく。
着くのは一瞬で、私は今日から3年間過ごす事になる学校に入った。
国立なだけあって外も中も広い。教室の扉も大きくて圧倒されてしまう。
教室の中に入ると、既にかっちゃんが椅子に座っていた。
『かっちゃんおはよー!』
かっちゃんは窓際の前から2番目の席に座り足を机に乗せて、のんびりと振り向いておぉ。と返事をする。
黒板に席順が書かれていたのでそれを見ると、私の席は窓際の一番後ろだった。しかも人数の都合からか私だけ転校生席みたいに隣に誰もいない。
いっくんの席を調べると、なんとかっちゃんの後ろだった。羨ましい。
前の人は"八百万百"。ももだから女の子かな。とウキウキする。
自分の机に向かうと、隣は誰もいないはずなのに机が1つくっつく形で並んでいた。
『誰の席だろ?』
「もう一人生徒がいるニャン?」
「名前の記入忘れてたのかなぁ…?」
不思議になりながらも、リュックを置いてかっちゃんの所に行く。
『さすがかっちゃん、もう着いてたんだね!』
「俺はどんなことだろうが負けねぇ。」
「そんなことまで勝負する必要ないんですがねぇ。」