妖怪ヒーローアカデミア
□28話
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──…全ての戦闘訓練は終わり、オールマイトから評価を貰った。
私は戦闘訓練なのだから戦ってほしかったなぁ…と言われたが他は問題なかった。
放課後、私達は教室で反省会を開いた。
「轟の個性凄かったよなー。」
「それに勝つ妖見ちゃんも凄いよね!」
「そういや妖見の個性ってなんだったんだ?」
桃色の肌の女の子、芦戸三奈ちゃんが私の話題を出してきて、切島くんに聞かれた。
『私の個性は霊視。生きてる人間じゃない人が見えるんだ。』
「「「?」」」
『ちょっと手を借りるね〜。』
三奈ちゃんが首を傾げながらも手を出してくれたので握る。
私の友達だよ。とウィスパーとジバニャンを紹介する。
「なにこれ!ブサイクじゃん!」
「ブサイクとはなんですか!!?私の素晴らしい顔に向かって!!」
オモシロー!と三奈ちゃんはウィスパーの顔を引っ張っていた。
手を離すと見れなくなり、ウィスパーを触っている触感もなくなったのに不思議がっていた。
まだ話したことのなかった身長の大きい百ちゃんと、前髪がアシンメトリーな耳郎響香ちゃんと、身体が透明な葉隠透ちゃんも私も握らせてと言ってきたので袖を捲って素肌に触らせる。
「この猫ちゃん可愛いらしいですわ!」
「おー…猫が喋ってる。」
「確かに不細工…だね〜。」
私は透ちゃんの手の感覚がしっかりあるのが不思議に思う。
私にも見えない人はいるんだなぁと知った。
お茶子ちゃんと梅雨ちゃんも混ざってわちゃわちゃする。
『こっちがジバニャンで、こっちがウィスパー。
いつもはもう一人いるんだけど今はいっくん…緑谷くんを見ててもらってるの。
皆妖怪なんだって。』
「妖怪!?」
「本当にいたんだー。」
見ている女の子達は納得するが、聞いていた飯田くんがそんなものいるはずない!と否定してきた。
『妖怪は本当にいるよ!幽霊もいるし精霊だって。
戦闘訓練で使ったビルにも何人か住んでたよ!』
「す…っ!?」
飯田くんもだが、他にも何人かが顔を青冷める。
上鳴くんが手を出してきた。
「なぁ、お、俺も見ていいか?」
「なっ!?女の子と手を繋ぐのか!?ずりーぞ!
オイラも!オイラも手を繋いでくれ!」
私よりも随分と小さい頭が葡萄みたいな男子、峰田実くんがジャンプをしてアピールしてくる。
『うん。いいよ〜。』
「ちょ、止めときなよ。こいつら下心あるよ。」
『?』