妖怪ヒーローアカデミア
□30.5話
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初授業となるヒーロー基礎学の時間、オールマイト先生により戦闘訓練がなされました。
1試合目は凄まじい試合でしたが色々問題がありましたわ。
2試合目はさすがと申しますか、轟さんの圧勝で終わりました。
そして3試合目は私と峰田さんvs娃吹さんと常闇さん。
峰田さんがふざけている間に敗北。
ヒーローチームと戦いもせずに負けてしまって悔しかったですわ。
4試合目、5試合目と多少情けない部分もありながらも、緑谷さん以外怪我もなく順調に進みました。
6試合目、人数の都合上一人となった妖見さん。
オールマイト先生が妖見さんなら一人でもとおっしゃっていました…。
妖見さんvs轟さんと障子さんの試合。
妖見さんがヒーローチームとしてビルの前でスタンバイしていました。
画面越しに声は聞こえませんが、また独り言をおっしゃっているように見えました。
オールマイト先生の開始の合図で轟さんが核兵器を凍らせ、妖見さんはヒーローコスチュームの腰に付いたバックから本を取り出しました。
本から小さな何か…コインでしょうか?
コインを腕時計の溝に嵌めると、腕時計は虹色に光りました。
光が止み、暫くすると妖見さんはビルの中に入りました。
堂々と入るなんてバカだろ。と言う声が聞こえる中、私は見失わないように妖見さんだけを注意しながら見続けました。
何故かそうしなければならないと思ったからですわ。
妖見さんは核兵器の場所を探しながら上へ進んでいきました。
"敵"チームは何をしているのでしょうか?
気になりはしましたが、妖見さんから目を離してはいけないと頭の中で警報が鳴り、私は"敵"チームに目を向けることはありませんでした。
ご学友となられた私の隣にいる耳郎さんは、"敵"チームが動いていないことを教えてくれました。
どうやら探知の出来る個性をもった障子さんが妖見さんを探しているようです。
しかし妖見さんは平然とビルの廊下を歩いています。
どうして妖見さんを見つけることが出来ないのでしょうか?
辺りを警戒しながらも気配を消すような歩き方はしていません。
耳郎さんだけではなく、他の見学者も何も起こらないと困惑気味。
先程はヒーローチームに何をしているんだ。と言っていたのに、今では"敵"チームは何をしているんだ。とおっしゃっている始末です。