妖怪ヒーローアカデミア
□37話
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マイク先生の音頭で私達はグラウンドを立った。
「わあああ…人がすんごい…!」
「大人数に見られる中で最大のパフォーマンスを発揮できるか…!これもまた……ヒーローとしての素養を身につける一環だな!」
今年は全国からプロヒーロー呼んでるんだって相澤先生言ってたっけ。
「めっちゃ持ち上げられてんな…。
なんか緊張すんな…!なァ爆豪!」
「しねえよただただアガるわ。」
『アガる?
そうだね!楽しみだよ!』
「妖見も変わってんな〜…。」
次々とクラスの人がグラウンドに入ってきて、全ての組が揃った。
そして前にある真ん中の台にミッドナイト先生が立つ。
「選手宣誓!!」
ピシャンッと、持っている鞭の音を鳴らす。
18禁?ヒーローといわれているミッドナイト先生を見て主に男性陣がざわつく。
「静かにしなさい!!選手代表!!
1ーA 爆豪 勝己!!」
かっちゃんはミッドナイト先生が立っている台に向かう。
『そういえばかっちゃんヒーロー科の入試1位だって言ってたもんね。』
「霊和ちゃんなら1位行けてたと思ったんですがね〜。」
「減点されたからね。」
フゥ2は未だに根に持っているみたいだ。
軽率な行動取ってごめんなさい…。
<< せんせー。
俺が一位になる。>>
「「「「「(絶対やると思ったッッッッ!!!!!)」」」」」
A組の全員が思った。
「調子のんなよA組オラァ!!」
「ヘドロヤロー!」
周りからの野次に、飯田くんが何故品位を貶めるようなことをするんだ!!と怒っていた。
「せめて跳ねの良い踏み台になってくれ。」
かっちゃんは皆を挑発するように親指を下に立てた。
『フゥ2、あれどういう意味?』
かっちゃんの仕草がわからなくてフゥ2に聞くが、霊和ちゃんは知らなくていいことだよ。と返されて結局意味はわからなかった。
「さーて、それじゃあ早速第一種目行きましょう!!」
「雄英って何でも早速だね。」
「1秒でも惜しいのでしょうね〜。」
ミッドナイト先生の後ろに映像が映し出される。
「いわゆる予選よ!
毎年ここで多くの者が涙を飲むわ(ティアドリンク)!!
さて運命の第一種目!!今年は……。」
ドラムの音がなり、種目が何になるか全員が固唾を飲む。
「 コレ!!! 」
第一種目が写り出されたのは____
『障害物競走…!』
「計11クラスでの総当たりレースよ!
コースはこのスタジアムの外周 約4キロ!」
4キロなら体力面は問題ない。
だけど後があるから友達の力を使うのは控えたい。
スタジアムの入口が開きスタートゲートとなる。