妖怪ヒーローアカデミア
□49話
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二日間の体育祭の振替休日の翌日、いつも通りかっちゃん家に集合して学校に行く。
「皆おはよう。」
「おぅ。」
『いっくんおはよう!』
「おはようございます!」
ウィスパーも挨拶をして、私達はランニングをする準備体操をする。
「かっちゃんもいるってことは解決したみたいだね。」
『うん。
お騒がせしました。』
「二人が口聞かない方が嫌だからね。」
いっくん優しいなぁと感傷に浸っていると、いっくんはかっちゃんに耳打ちしてキレさせていた。
『どうしたの?』
「何でもないよ。さ、行こっか。」
腕を掴まれて学校へと向かった。
─────
教室に着いて暫く時間が経つと段々と人が増えてきた。
「超声かけられたよ、来る途中!!」
「私もジロジロ見られてなんか恥ずかしかった!」
「俺なんか小学生にいきなりドンマイコールされたぜ。」
体育祭をテレビで見た人が幾人もA組の皆に話し掛けていたみたいだ。
私達は人に囲まれるような公共の乗り物に乗っていないし、服装も制服ではなかった。それにランニングしていたので私達だと認識するまでには通りすぎているだろうから声を掛けられることはなかった。
一昨日声を掛けてくれた人達も近所の人だったから私だと分かっただけだ。
──キーンコーンカーンコーン
チャイムがなり皆は席に着くと、タイミング良く相澤先生が入ってきた。
「相澤先生、包帯取れたのね良かったわ。」
梅雨ちゃんの言葉に頷く。
体育祭前にキズナースに頼んで治してもらうよう相澤先生に提案したのだが、いきなり完治すると怪しまれるからと断られたので心配だった。
「婆さんの処置が大げさなんだよ。
んなもんより、今日の"ヒーロー情報学"ちょっと特別だぞ。」
特別?
何をするのかワクワクする。
皆も息を呑んで身構える。
「"コードネーム"。ヒーロー名の考案だ。」
「「胸ふくらむヤツきたああああ!!」」
皆は嬉しそうに叫んだ。