妖怪ヒーローアカデミア
□50話
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「職場体験は一週間、肝心の職場だが指名のあった者は個別にリストを渡すからその中から自分で選択しろ。指名の無かった者は予めこちらからオファーした全国の受け入れ可の事務所40件の中から選んでもらう。
それぞれ活動地域や得意なジャンルが異なる、よく考えて選べよ。」
個別リストを受け取りフゥ2達と一緒に見る。個別リストには名前順に色んな事務所が書いてある。
『どんな所にしよっか〜。』
「"敵"とはしょっちゅう会ってますし、敵退治でいいのでは?」
「霊和ちゃんがやりたいのは人助けなんだから、救助を重視した事務所がいいでしょ。」
『ねぇ、ここから指名来てる。』
リストを見ていると、最初の方にエンデヴァーの事務所が書いてあった。
「エンデヴァー!体育祭では私だけ見れなかったので是非とも会いたいです!」
「いや〜…ここは面倒臭そうだし止めておこうよ。」
ヒーローとしてのエンデヴァーはカッコいいが、轟くんの事をいっくんから聞いてしまってフゥ2はエンデヴァーに疑心を持ってしまったみたいだ。
「エンデヴァーが俺達を知ったら利用しようと考えるかもしれないし、今回は違うところにしよ。」
『う〜ん…。』
でもエンデヴァーの事務所はとても魅力的だ。
行きたい気持ちと止めるフゥ2に板挟みになる。
「ほら、この事務所なんていいんじゃない?」
「必死ニャンね…。」
ジバニャンがパラリとリストを捲る。
「………ニャン?
この名前何処かで聞いたことあるニャン。」
「そりゃヒーロー事務所となれば聞いたことやテレビなどで見たことがあるのでは?」
「そうじゃニャいニャン!
もっと昔に見たことあるような…馴染み深いような…。」
どれ?とフゥ2も覗き込む。
いっくんと同じでヒーローに詳しいフゥ2ならわかるかもしれない。
「…ん?んん?!」
『どうかしたの?』
「うっそ!!ウィスパーもこれ見てよ!」
ウィスパーもリストを見て驚く。
なにやら知っている名前みたいでどうしてこのリストに名前があるのか不思議でならないようだ。
話に付いていけない私を置いて、フゥ2は勝手に職場体験の場所を決めてしまった。