妖怪ヒーローアカデミア2

□52話
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急遽妖魔界に行くことになり、私達はサキちゃん達がワープしてきた機械の前に立つ。

「これに入れば妖魔界まで一っ飛びよ。」

「おじいさんが言っていた許可ってもしかしてコレのこと?」

「そうだ。エンマ大王様に霊和が妖魔界に行く許可を貰ったんだ。」

『え!?苦労したって言ってけど大丈夫だったの?』

「許可はすぐに貰えたんだ。
ただ体育祭の中継をご覧になられていたみたいで、霊和に会いたいとおっしゃられてな…。それでぬらりひょん議長に止められていた。」

「そういう意味の苦労ですか…。」

前々からエンマ大王の事が話に出るけどどんな人なんだろう?

ボケッとしていると早く行くわよと背中を押された。
ワープする筒状の機械のドアが自動で開き、私達は中に入る。
目の前がブレたと思ったら刹那の時間に外に移動していた。

うんがい鏡の場合はフレームを自ら潜って違う場所に移動するので、うんがい鏡とは違う瞬間移動みたいな移動の仕方に感動を覚える。

「ここが私達の基地よ。」

広大な土地の中に大きな建物が聳(ソビ)えていた。

「元は妖怪ウォッチを作っていた工場だったのだけど妖怪ウォッチが生産禁止になって、私達妖怪ヒーロー協会の本部になったのよ。」

「へ〜。知らなかった。
じゃあシャッチー・バーグさん達もヒーローになったの?」

「元ヨップル社の社員は、妖怪ヒーローを助けてくれる道具を作ってくれる部所で働いているわよ。シャッチー・バーグはそこのトップで妖怪ヒーロー協会の幹部もしてくれてるわ。」

つまりシャッチー・バーグという人は元ここの社長さんかな?

建物の中に入り、エントランス左側にある透明なエレベーターに乗る。上昇して2階に着くと奥に向かう。
連れられて着いた場所は円柱状に鉄冊子の回らされたステージが真ん中にあった。

「戦闘をするわけじゃないからここじゃなくてもよかったんだけど、何が起こるかわからないからこんな所ですまないわね。」

『ううん。
何が起こるかわからないってそんな危ないことなの?』

「まぁ少しね。」

来たみたいよ。とサキちゃんが向いた方には、遅れてやってきたバニー・ミントがいた。手には箱を持っている。

「体育祭でフユニャンに聞いてからここの社員の人に作って貰ったの。
是非有効活用してもらいたいわ。」

サキちゃんに言われながらバニー・ミントから箱を受け取る。

開けると妖怪ウォッチと同じような形の時計が梱包材の中に鎮座していた。
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