妖怪ヒーローアカデミア2
□53話
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植物は出せるみたいなので、次は猫を念じたが出せなかった。
「動物はダメかぁ。
やっぱ出せるものは制限あるんだね。」
出せるものは無機物かごく小さな生物だけみたいだ。
「では機械は出せますか!?私最新の妖怪テレビ欲しいでうぃす!」
「あ、ずるいニャン!
オレっちもチョコボー欲しいニャン!!」
人間のテレビならまだしも最新の妖怪テレビがどんな物かわからないよ…。
ウィスパーに続き、ジバニャンやフゥ2まで欲しい物を言ってくる。
「良いのか?少し心配だ。」
「少しヤバいかしら…。」
フユニャンとサキちゃんが私達を心配した面持ちで見ていた事を後から知ることになる。
結果は妖怪テレビは出せなかったが、チョコボーは一度に5本出せた。フゥ2のゲームソフトは出せなかった。
どうやら物を出すには私が知っていることが重要みたいで、機械など精密になればなるほど内部まで知らなくては出てきてくれなかった。
ウィスパーとフゥ2には申し訳ないのでチョコボーのお裾分けをした。
『──今後もコマさん使うなら百ちゃんに相談かな〜。』
「コマさんとの必殺技と似ている個性の八百万さんならアドバイスをくれそうですね!」
「もう一本チョコボー欲しいニャン。」
「全くあーたは…。」
ジバニャンに言われてもう一本チョコボーを出す。
そして動いたわけでもないのだが、疲れてしまったので座り込む。
「霊和ちゃんどうかしましたか?」
『うー…なんか眠くてね。
昨日もしっかり寝たのになぁ。』
言ってる間にも目がショボショボしてしまう。
「もう!
一応職場体験ですよ!」
『うん…。』
──あ、ダメだ。
目の前にいたウィスパーを掴んだところで私の意識は飛んだ。
H31.03.18