妖怪ヒーローアカデミア2
□55話
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休憩にと、山積みにされたパンをこの場にいた皆で食べた。
特に沢山回復してくれたキズナメコとキズナースには沢山のパンを分けた。
「──いや〜さすが私のご主人様ですね〜。たった1日でこの量とは。」
『まぁね…。』
トイレ休憩以外無く、回復をしてもらいながら1日中ぶっ通しで修行をしていたのだ。それで成果が出なかったら落ち込む。
ん…?あれ…私2日間何も食べてない……。
「職場体験で修行する時間が出来たんだから有り難いよね。」
「体験してませんけどね。」
最近の妖怪ヒーローは怪魔の退治が多く、よっぽどの悪さをする妖怪は余りいないらしい。
「食べ終わったらいよいよ妖術の練習をしようか。」
『うん!誰とやろうかな〜?』
せっかく攻撃系の力なのだから強い友達がいいかな?
ふぶき姫の氷か、オロチ…は妖術あったっけ?普段は物理技だから妖術は得意じゃないかも。
キュウビの炎はカッコいいからキュウビもいいな。
「うぃす!私がいいです!メダルあげますから私ともう一度してくださいよ!」
「オレっちとしてニャン!
オレっち炎の術使えるニャンよ!」
「オラもしてみたいズラ!オラは雷の術ズラよ!」
ウィスパー、ジバニャンに続き、コマじろうも手を上げた。
コマじろうはコマさんみたいに必殺技が変わったりしないのだろうか気になる。
『じゃあコマじろうとやろっか。』
「やったズラ!オラもんげー頑張るズラよ!」
「コマじろう良かったズラね。オラも応援してるズラ!」
コマさんはコマじろうにもっとパンを食べて力を付けるズラ。とパンを勧める。
私よりも何倍も生きているのだが可愛く見えてしまう兄弟の微笑ましい光景を見て、私も沢山食べて頑張らなきゃ。とパンを頬張る。
訓練場の真ん中でワイワイと食べていると、サキちゃんとバニー・ミントが帰ってきた。
「私達の指導ミスでごめんなさいね。
霊和ちゃん起きたって連絡が来て安堵したわ。」
『私も変身出来て舞い上がってたからサキちゃんの言葉聞いてたかわかんないもん。サキちゃんが謝ることないよ。』
「あ〜もう可愛いわぁ。
人間止めて妖怪になってくれれば一緒にいられたのに。」
二人も輪の中に入ってパンを頬張った。