妖怪ヒーローアカデミア2
□55話
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沢山あったパンもこれだけ人数がいたので食べきった。そして私は修行の続きをする。
コマじろうのメダルを妖怪ウォッチCに入れると、黄色いプルオーバーにキュロットとコマさんと似ているようで似ていない姿になった。
「此方は随分と動きやすそうな格好ですね〜。」
『スカートっぽいけどズボンなんだね。』
ヒラヒラした短パンの裾を捲ると中はレースになっている。
「オレっちの時より可愛いニャン…っ!」
「ドウドウ。」
何故か唸っているジバニャンをウィスパーが押さえつけている。フゥ2はそんな二人を無視して訓練場の端にあった物を掴む。
「さて、さっきの感覚は覚えてるよね?
コマじろうなら雷の妖術を使えるからその妖術でコレを破壊して。」
フゥ2の手にあったのは、先程生成したウィスパーのぬいぐるみだった。
「私のぬいぐるみを的として使うんですか!?
無慈悲!傍若無人!」
「大量に作ったんだから有効活用しないとね。」
量産されたぬいぐるみを私の前に置く。
ウィスパーが、並べられたぬいぐるみの中から一番端の物を懐に仕舞っていたのを目にしたけど何も言わないことにして私はイメージする。
量産していた時と同じ力で雷を出す。
そしてぬいぐるみに当てる!
手をぬいぐるみに向けると私の掌から光が突き出た。
その光はぬいぐるみへと一直線へ伸びるとぬいぐるみが光を帯びて感電する。
光は地面へ消えると、ぬいぐるみは黒焦げになって灰と化していた。
「私が、私がぁ……。」
『おお!これが妖術…!
自分に害はないみたいだね。』
「自分の力だからね。
うわ〜…、思ったより威力あるね。初っぱなで妖術使わなくてよかったよ…。」
最初は力のコントロールなんて出来なく最大出力並の力だったので、もしコマさんで修行をしていなかったら大惨事になっていたかもしれない。
今度はウィスパーのぬいぐるみを並べて連続で撃っていく。
力をその都度込めているからなのかテンポよく撃てない。
フゥ2にまだまだ特訓が必要だね。と言われてしまった。