妖怪ヒーローアカデミア2

□63話
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『私の友達、力を貸してコマじろう!妖怪メダルセット・オン!』

靄が私の周りにまとわりつき、靄が晴れるとオールマイトは私の後ろにいた。

「っ!?…すり抜けた?」

『峰田くんに教えて貰ったんです。
私が知らない間に実験していてくれてたみたいで、私が見えない時に触ろうとしたら触れなかったんです。』

峰田くんに教わった時は驚いたが、この現象を戦闘中に使えるんじゃないかと思考していた事は当たった。
現にオールマイトの攻撃を避けられてたのだから段万歳だ。

私は腰にあるハンドカフスを確認して前に飛び出す。

『今度は私の番ですよ!!』

壁や天井を足場にしながらオールマイトに突進するが避けられる。ならばと近付いた時に雷を走らせる。

「そんなトロイ攻撃が当たるわけないだろう。
スピードとはこういうものだ!」

目にも止まらぬ速さで拳をぶつけられ、吹き飛ばされた場所に先回りされ腹に重い攻撃を喰らう。

『ぐ…ぅ……っ、』

更に地面に伏せて動けない身体を蹴られて宙に舞う。
天井にぶつかり地面に倒れると、フゥ2とジバニャンが私とオールマイトの間に立つ。

「や、止めろニャンっ!!」

「おおお俺達だってオールマイトの相手になってやるんだからっ!」

二人とも恐れながらもオールマイトに対抗する。

『二人ともいいから!逃げて!』

そこにいては二人に被害が及んでしまう。
それは絶対に嫌だし、オールマイトとの戦闘よりゴールゲートを目指す方が勝率が高い。
だからいっくん達もボロボロになりながらもゴールゲートを潜ったのだ。

「ゴールには行かせないよ。」

目線でゴールゲートを見ている事がバレたのかそう言われ、ゴールゲートから更に引き離される。
ジバニャンとフゥ2もオールマイトに弾き飛ばされていた。

「私を超えると息巻いていたのにその程度か。」

『オールマイトこそ、いっくん達の試合より口数が多いですよ。』

痛みに耐えながら立ち上がり皮肉を言う。

そしてまたオールマイトに向かって走り出す。
雷を纏った拳をオールマイトに振るうが軽々避けられ、蹴りを入れればジャンプして避けられる。

「先程の試合でやりすぎだと叱られてね…。
戦闘不能に追い込むのではなく、時間制限に持っていくことにしたよ。」

私の攻撃がなんてことないかのように軽い口調で喋る。
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