妖怪ヒーローアカデミア2
□63話
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どんなに攻撃をしても交わされるか反撃された。
時間は残り半分を切っただろう。
ゴールに近付けないし、ハンドカフスを付ける隙もない。
仕方ないが、メダルを変えよう。
まだSランク妖怪と合成した事はないからどうなるのかわからない。それでも勝つ為にはこれしかなさそうだ。
雷を放ってオールマイトから数十メートル離れた所に着地する。
そして召喚の台詞を言いながらオールマイトに向かって跳ぶ。
『私の友達、力を貸してふぶき姫!』
靄が覆ってくる中、オールマイトを過ぎてゴールに近付く。
『妖怪メダルセット・オン!』
だがオールマイトは私をゴールへ行かせまいとする。
前へ回るか後ろから来るかわからない。
だから靄が晴れた瞬間、しゃがみ込み上方へ氷の妖術をブチ込む!!
「く…っ、厄介な技だね。」
背後から私を掴もうとしていたオールマイトの腕が氷に覆われていた。
ふぶき姫だから雪や氷の技だと思っていたので合体でも使えて安心した。
格好もふぶき姫とあまり変わらない水色の着物で、水晶の髪飾りを付けている。
髪の先が水色になっていた。
「ちょっと!俺達まで凍ってるんですけど!」
「冷たいニャーン!」
『…あれ?』
オールマイトにだけするつもりが、ここら一帯に氷が張っていた。
『「私、力の制御苦手なのよね〜。まさか霊和ちゃんにまで影響すると思わなかったわ。」』
自分の口から発せられた科白に驚かされる。
力のコントロールが苦手なのはゆきおんなの時だけではなかったのだ。
『ま、まぁなんとか頑張る。』
ふぶき姫も浮いていたが、私も今は浮いている。
足に力を入れる必要はなく、頭で思えばその通りに動く。
私がオールマイトを凍らせようとして氷の結晶が出来、それをオールマイトが壊す繰り返しで両方の体力が奪われる。
オールマイトの攻撃だけではなく眠気までも襲ってくるほど疲弊するが決定打が打てない。
オールマイトにハンドカフスを付けるか、ゴールゲートを潜る。どちらか…、どちらでもいい。残り時間でクリアしなくては…っ!
時間がないことで焦りが出てしまった。
一瞬の隙を縫って私に近付くと、腕を掴み妖怪ウォッチCに挿入されていた妖怪メダルを出されてしまう。
変身中の触れない現象のお陰で腕は離されたが、すぐに掴み直され壁に押し付けられる。
「メダルを盗ってしまえば君は無力だ。
このまま時間いっぱいまでこうしていよう。」
『うぐ…っ!は、離してっ!』
ジタバタ暴れるが腕に力を込められ骨が悲鳴をあげる。
『あ゙あぁ゙ぁあ!!』
「おっといけない。
また叱られてしまうな…。」
力は弱められたが離れることはない。