妖怪ヒーローアカデミア2
□64話
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合体した後にまた気絶してしまったことを悔やみ、今後戦闘後に気絶しないようにする方法を悩みながら登校した。
『眠くなっちゃうのどうにかならないかな〜。』
「妖気切れで気絶しちゃうんだから切れないようにするしかなくない?」
「霊和ちゃんがレベルアップして妖気の上限を増やすとかどうです?」
「ゲームじゃないんだから無理でしょ。」
まだ人の少ない教室の端の席に座りため息を吐く。
かっちゃんに個性の強化するにはどうすればいいか聞いてみても、一呼吸ついた後に「…全てにイラつく事。」としか答えてくれなかった。
かっちゃんの方法ではダメだと思い、どうすればいいのか考えるのだが思い付かない。
「一番は職場体験でやった事の繰り返しかな?」
『それしかないよね。
ふぶき姫の技ももっとコントロール出来るようになりたいし、浮いた状態での戦闘も身に付けなくちゃ。』
「ふぶき姫いたらウィスパーの役目完璧になくなったニャン。」
「そんなー!
霊和ちゃんいつでも私を使ってくださいね!私なら妖気を使わなくとも飛べますよ!」
『そっか、1人で飛べるようになったんだよね。
空中散歩とかしてみたいな〜。』
「いつも私としているでしょー!?」
試験の反省をしながら駄弁っていると、予鈴が鳴り相澤先生が入ってきた。
「おはよう。
今回の期末テストだが…残念ながら赤点が出た。
したがって………林間合宿は全員行きます。」
「「「「どんでんがえしだあ!」」」」
試験に受からなかった4人が叫ぶ。嬉しさなあまり席から立っていた。
「筆記の方はゼロ。実技で切島、上鳴、芦戸、砂藤、あと瀬呂が赤点だ。」
「行っていいんスか俺らぁ!!」
「確かにクリアしたら合格とか言ってなかったもんな…。」
試験中、対戦相手のミッドナイト先生によって眠らされた瀬呂くんは、チームメイトの峰田くんが頑張ったお陰でゴールゲートを潜れた。
だが寝ていただけの瀬呂くんは何もしていない。(それどころかミッドナイト先生に膝枕してもらってた。)
「今回の試験、我々"敵"側は生徒に勝ち筋を残しつつどう課題と向き合うかを見るよう動いた。
でなければ課題云々の前に詰む奴ばかりだったろうからな。」
「本気で叩き潰すと仰っていたのは…、」
「追い込む為さ。そもそも林間合宿は強化合宿だ。赤点取った奴こそここで力をつけてもらわなきゃならん。合理的虚偽ってやつさ。」
「「ゴーリテキキョギィイー!!」」