妖怪ヒーローアカデミア2
□66.5話
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橋の中央では普通に話せていた。幽霊も感情の起伏はなかった。
「娘の"個性"のお陰でさっきは話せていた。
娘と手を繋いでいただろう?娘は他人と素肌を触れ合う事でその人物まで幽霊が見えるようにしてしまうんだ。
私の上位互換だから幽霊と会話することも可能だ。」
「何話してるニャン。早く進めニャン。」
「個性って…彼女(橋から飛び下りるくらい)個性的ではあるけど。
てか人間に対して上位互換て…物じゃないんだから失礼じゃないかしら。」
「だからわざと無視してるってわけじゃないからね!あと道を教えてくれてありがとう。」
あっちだよね?と幽霊が指した方へ進む。
勿論幽霊の声は聞こえていないので答えないし、ついでに言うとさっきから父の後ろにいるジバニャンの声はどちらにも見えていなく聞こえてもいない。
ジバニャンも父の姿しか見えていない。
足を進めた父の後ろを納得の行かない顔をしながら幽霊は付いていった。
だが、
「あーもう!また間違えてるわよ!
階段はこっちだってば!あんた下に降りる道知ってるんじゃなかったの!?」
父がなかなかの方向音痴だと悟った幽霊はこのままじゃ下に行けないと案内役を買って出た。
そしてやっとこさダムの階段までたどり着き、階段を降りていると霊和に召喚されたジバニャンだった。
R01.08.02