妖怪ヒーローアカデミア2
□73話
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切島くんが先頭を歩き私達は付いて行く。
エレベーターに乗ったり階段を上がったりしてカーブのある廊下を歩く。
するとまた携帯が鳴り、出ると飯田くんからだった。
<<何をしているのかね!?とっくに集合時間はすぎてるぞ!>>
『今向かってるよー。
建物内にはいるからもう着くと思うんだけど…、』
今の場所を伝えようとしたが目印はなく、窓もなくてどのくらいの高さにいるのかわからない。
「──…おい、本当にこの道であってんのか?」
「多分そうだと思うけど。」
「多分だあ?」
「いやあ、実は携帯部屋に忘れてきちゃってさ。」
やけにキョロキョロしてるなーとは思っていたが迷ってたとは…。
『……もう少し掛かるかもしれない。』
<<なんだって!?>>
『ご、こめんね!
皆は先にパーティー楽しんでて。なるべく早く着くようにするから!』
<<迅速に行動してくれたまえ!
それと爆豪くんと切島くんは一緒、プツン……ツー…ツー>>
『……あれ?』
いきなり通話が切れたと思ったら圏外になっている。
『電波ないなー…。』
携帯を高く上げたり振り回してみたが圏外のまま。
まぁすぐに合流すれば問題ないよね。と携帯はバッグに戻した。
進んでいると気付けば木や草が生い茂る広い空間に出た。
『わぁ綺麗なところだな〜。』
あそこに滝があるー!と周りを見渡しながら進むと、このエリアの真ん中辺りにある円柱が音を鳴らし作動していた。
遠目じゃ何かわからないなと考えていると、上空から探していたウィスパーが円柱を指差し、あれがエレベーターだと知った。
助かったと思いながらかっちゃんと切島くんにも教える。
近付こうとすると、ポーンと心地よい音がしてエレベーターが開いた。
身長の小さいずんぐりとした体型の人と、その人とは対称な身長の高い細身の人が降りてくる。二人とも防弾チョッキを着ているので警備の人かと思い近付く。
「見つけたぞクソガキども!」
「ああ?今なんつったテメー!」
初対面の人にクソガキ!?か、かっちゃん並みに口悪い人なのかな…。
「お前らここで何をしている?」
「そんなの俺が聞きてえ…。」
かっちゃんじゃ喧嘩になってしまうと察した切島くんが前に出て警備の人と対話する。