妖怪ヒーローアカデミア2

□77話
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強化合宿2日目。
朝5時半という日が昇ってそこまで時間が経っていない早朝にA組は広場に集まっている。
昨日の疲れもあり眠そうにしている多数の中、私といっくん、かっちゃんは通常通りにしていた。
それというのも普段から学校までの登校で長距離を走り込んでいる賜物だろう。

「お早う、諸君。本日から本格的に強化合宿を始める。
今合宿の目的は全員の強化及び、それによる"仮免"の取得。
具体的になりつつある敵意に立ち向かうための準備だ。
心して臨むように。」

相澤先生は入学式の日にやった個性把握テストで使用したボールを爆豪に投げて渡した。
当初よりどれだけ飛距離が伸びたのか測るらしい。

「んじゃ よっこら…くたばれ!!!!」

把握テスト同様見えないほど遠くに投げたかっちゃんの結果は709.6mだった。
前の記録は705.2mで思ったより飛距離は伸びていなかった。

「全然変わってませんね。」

『伸びてると思ったのになー。』

ウィスパーは普通に起きているがフゥ2はいつ寝てしまうのかというほどフラフラと飛んでいて、ジバニャンは私の腕の中で寝ている。

「約三ヶ月間、様々な経験を経て確かに君らは成長している。
だがそれはあくまでも精神面や技術面。あとは多少の体力的な成長がメインで"個性"そのものは今見た通りで、そこまで成長していない。
だから今日から君らの個性を伸ばす。
死ぬ程キツイがくれぐれも…死なないように──…。」

ワイルドワイルドプッシーキャッツの残りの2人の紹介を受け、緑髪で黄色い衣装のラグドールのサーチでそれぞれにやることを決めていく。
出席番号の順に言い渡され、最後に私となる。

「えっとー妖見霊和ちゃん!キミの個性は異形型の霊視だね!
ならばやることはー…て、あれえっと…?
体力や技術面は申し分ないし頭脳も優秀。でもヒーロー目指してるのに個性はこれだけなのかなー?」

『はい…。』

個性は見ることしか出来ないから不思議に思うのは仕方ない。
ラグドールが体力アップかなー?と悩んでいると、相澤先生が間に入ってきた。

「妖見は色々あって氷とその他いくつか使える。
氷のコントロールがイマイチだからそこを上げてもらいたい。」

「訳ありって感じー?OKOK!
じゃあ氷を飛ばせるかな?沢山氷を出す事と的当ての練習ね!」

何か聞いてくるかと思ったがすんなり話が進み、私はふぶき姫と合体しての訓練になった。
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