妖怪ヒーローアカデミア2

□78話
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合宿3日目。
今日は朝7時から鍛練をしている。
皆前日の疲れがとれ切っていないのか動きが鈍い。特に期末テストの落第者は昨日の夜中2時まで座学の補習があったらしくやる気なく突っ立っている。

相澤先生は補習者に失格になった自分が悪いと叱り、キビキビ動くように口で諭す。

「皆もダラダラやるな。
何をするにも原点を常に意識しとけ。向上ってのはそういうもんだ。
何の為に汗かいて何の為にこうしてグチグチ言われるか、常に頭に置いておけ。」

原点…。
オールマイトを超すと断言したが、私の原点は人間も妖怪も助けられるヒーローになること。

だから、

『不調や怪我したら言ってね!すぐに駆け付けて治すよ!』

キズナースと合体してナース服姿になり、手を高らかに上げ皆に聞こえるように声を上げる。

「マジか!!オイラの頭を治療してくれー!」

血を流している峰田くんが駆け寄ってくる。
だが私まで5メートルというところでいっくんが間に割って入ってくる。

「僕が治療してあげるよ。
包帯はどのくらい巻けばいいかな?」

『いっくん?
傷治しちゃうから包帯はいらないよ。』

「俺がしてやらぁ。
テッペンから足の爪先までな。」

「それ全身拘束じゃないですか!」

かっちゃんまで間に入ってきて峰田君の頭をわし掴んでいる。

相澤先生にいい加減にしろと峰田くんは元の位置に戻された。

いっくんがオールマイトは来ないのかと相澤先生に質問していたが、"敵"に狙われているオールマイトが来たら厄介だということで今回はワイルドワイルドプッシーキャッツ4人しか指導者はいないと説明された。

『(4人…?)』

「プッシーキャッツの皆さんに霊和ちゃんの個性知られても大丈夫なんですか?」

「"敵"に思考を読み取るような個性がいなきゃ問題ない。
いようと妖見のコレはプッシーキャッツの人達にも訳ありとしか知らせていないから知られない。」

『うん。だから昨日の夕食作りの時に決めたの。』
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