妖怪ヒーローアカデミア2

□79話
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「…さて!腹もふくれた皿も洗った!お次は…、」

「肝を試す時間だー!!」

肝試しのおかげで皆のモチベーションも上がっている。
補習組もハイテンションになっていたが相澤先生の一言で凍りつく。

「その前に大変心苦しいが、補習連中は…これから俺と補習授業だ。」

「ウソだろ。」

「すまんな。日中の訓練が思ったより疎かになったのでこっちを削る。」

「うああ堪忍してくれえ。」

「試させてくれえ!!」

補習組5人は、ジタバタと暴れているところを相澤先生の捕縛武器によって拘束され、ずるずると引きずられていった。


ルールは個性を使ってOKだが直接接触禁止で、ルートの真ん中に名前を書いた札があるからそれを持って帰ってくることらしい。
因みに、脅かす側先攻はB組だ。

「創意工夫でより多くの人数を失禁させたクラスが勝者だ!」

「止めてください汚い。」

失禁しちゃうほど怖いのかな…。

皆で順にクジを引いた結果、いっくんとペアになった。

『わー!いっくんとだ。
よろしくねー。』

「よろしくね。霊和ちゃんとペアなんて嬉しいよ。」

「おいこらデク!代わりやがれ!」

「やだよ!これだけは絶対譲れないからね!」

かっちゃんは轟くんとペアになったみたいだ。
かっちゃんは轟くんの事ライバル視というか目標の障害扱いしてるからなぁ…。

『かっちゃん、私が代わるよ?』

「「なっ!?」」

「それじゃ意味ねーだろうが!」

「ダ、ダメ!それは止めた方がいいんじゃないかな!?
それにほら、くじ引きの意味が無くなっちゃうからペア交代自体禁止だよ!」

『そっか。それもそうだね。』

怖がっているウィスパーと楽しそうだね〜と雑談していた後ろでは、ホッとするいっくんに睨むかっちゃんがいたとかいないとか……。



開始12分後、それぞれのペアが出発し5組目であるお茶子ちゃんと梅雨ちゃんのペアが出発して間もなくのことだった。

森の奥側から黒煙が登り始め、次第に焦げ臭いにおいが鼻につくようになってきた。

「何このこげ臭いの…。」

「何か燃えているのか?まさか山火事!?」

火事になるような個性はかっちゃんと轟くん、コピーして使っていれば物間くんくらいのはず。だからって下手して木に燃え移るようなヘマをするような人ではない。

ガッと何かを殴る音が聞こえ、振り返るとそこには頭から血を流したピクシーボブと……

「な、何で…!万全を期したハズじゃあ…!!
何で…何で"敵"がいるんだよォ!!!」
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