妖怪ヒーローアカデミア2

□79話
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サングラスに長髪の30代くらいのおじさんと、トカゲのような見た目の年齢不詳の男らしき人物。

ピクシーボブを助けに行こうとしたいっくんが駆けるがマンダレイと虎に止められる。

「ご機嫌よろしゅう雄英高校!我ら"敵"連合開闢(カイビャク)行動隊!!」

「"敵"連合…!?何でここに…!!」

最低限の人間しかここに合宿に来ていることを知らないはずなのにどうしてこんな所にいるのだろうか?

プッシーキャッツの人達が"敵"の相手をしていると、隣から慌てた声が聞こえた。

「何でこんな場所に"敵"が…!
いやそんなことより洸汰が…洸汰を連れ戻しに行かなくては!
でも、俺じゃ……っ。」

『(洸汰くん?)』

二人目のライフジャケットのヒーローが焦っていた。
周りを見ても洸汰くんがいない。
夜だから宿舎にいるかもしれないが、この状況じゃ一人でいるのは危ない。

"敵"に気付かれないようにそっと近寄り小声で話しかける。

『洸汰くんは何処にいるんですか?私が探しに行きます。』

「っ!?……そうか君が…。
年端もいかない子供に頼むのは申し訳ないが俺の代わりに頼めるか?」

『はい。』

「ありがとう。
こっちだ。付いてきてくれ!」

ライフジャケットのヒーローはそのまま走り出してしまった。
ヒーローだから"敵"と戦うと思って引き受けたのにまさかこの場から去ってしまうとは思わなかった。

"敵"が見てない内に動こうとすると、いっくんがこちらに気付いた。

「霊和ちゃん一人で何処に行くの!?」

『洸汰くんとこ。ヒーローが案内してくれるって。』

「!」

いっくんは私の手を掴んで、ライフジャケットのヒーローに洸汰くんが何処にいるのか問う。

「君まで俺が…!?いやそんな事言ってる場合じゃないな。
洸汰の秘密基地だ。あそこは下からも見えやすいから洸汰が"敵"に見つかってしまうかもしれない!」

「わかりました!」

いっくんはマンダレイに何か言って個性を発動して何処かへ飛んで行ってしまった。
私も慌てて追い掛けるが速さが段違いであっという間に見えなくなってしまった。
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