妖怪ヒーローアカデミア2

□81話
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ヤミまろと遭遇後は難なく戻ってこれた。
前方から走ってきた相澤先生を見つけ声を掛ける。

「緑谷、妖見…。」

相澤先生の顔が歪んだがどうしてか聞いている暇はない。

「先生……良かった!
大変なんです。伝えなきゃいけないことがたくさんあるんです。」

「おい…、」

「とりあえず、僕、マンダレイに伝えなきゃいけないことがあって…洸汰くんと霊和ちゃんをお願いします!」

息つく暇もないくらいに話すいっくんに相澤先生は止めようとするが、いっくんは聞いていないようで口が止まらない。
そのままマンダレイ達の所へ駆けようとするので相澤先生が声を荒らげると漸く口を閉ざした。

「その怪我…またやりやがったな。保須でのこと忘れたのか。」

資格のない者が他者に危害を加えてはならない。
それを怠った私達の責任者が責任を負わされた。

『すみません…。』

「いや、でも…、」

「だから、マンダレイに"こう"伝えろ。
"A組B組総員、プロヒーローイレイザー・ヘッドの名において戦闘を許可する。"…とな。」

相澤先生の言葉に私もいっくんも目を見開く。

『いいんですか……?』

「いいかじゃない。もうそうするしかないだろ。
緑谷は行け。事情は妖見から聞く。」

「はい!」

いっくんが行ってしまいそうだったのでまた引き止める。

『いっくんの怪我は少し治した。でも攻撃はまだ無理だからね!
それとジバニャンとフゥ2はいっくんに付いて行って!』

「ニャー?メンドイんですけど。」

「俺も??」


フゥ2がいればいざというときに取り憑いて皆のサポートをしてくれる。
ダルがっているジバニャンを説得させ、キズナースと交代していっくんに付いて行かせた。



キズナースを戻し、妖怪ウォッチもウィスパーに戻す。洸汰くんも相澤先生が抱き上げた。
そして合宿場に走りながら肝試しの最中から何があったのか相澤先生に伝える。

「妖見と爆豪が狙い……?
"敵"に取り憑いてたのか妖怪の事がバレたのか?それなら爆豪は……?」

『わかりません。私が"直接""敵"に会ったのはUSJが初めてでした。その時は見向きもされてません。』

「ならその時か体育祭か…。保須もありえるが……、」

『それでもかっちゃんが狙われる理由がわかりません。』

「体育祭1位でしたし、強い奴を今のうちに潰す…ってことじゃないでしょうか。」

ウィスパーが憶測を言うが多分違うだろう。
もしそうならばかっちゃんだけではなく生徒全員を殺す。
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