妖怪ヒーローアカデミア2
□89話
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お腹が空いてたらふく一番街で少し遅めのお昼ご飯を食べ、ガチャガチャ専門店に行きいろんなガチャガチャを見て回る。人形やアクセサリー、食べ物の引換券があり、ドーピングみたいな薬まで入っていた。
何回かガチャガチャを引いて楽しみ、上の階に行ってしまったウィスパーの所に行こうと階段を登っていると、螺旋階段の真ん中に巨大な白い棒が沢山あるのに気付いた。登るにつれそれが人間の骨格だと気付き、頭蓋骨の所まで来ると話し掛けられた。
「人間のお嬢さん、此方のガシャも一つやってみないかい?」
巨大な骨格標本のような妖怪にこれまた同じように巨大サイズのガチャガチャを勧められ、回そうとするとフゥ2とジバニャンに慌てて止められた。
「やらない方がいいよ!回す代わりに大切な何かを奪われるから!」
「そうニャン!昔オレっちの一人称を盗られてボクって言わされたニャン!。」
『私が私じゃなくなるの?面白そうだけどな〜。』
「俺は3頭身になったよ、乳児みたいに。」
『それは嫌!止めとこー。』
「そんなに拒否られるとそれはそれで落ち込む…。」
暗くなっているフゥ2に気が付かずウィスパーのいる階に行くと、子供が来る場所ではないようなきらびやかな部屋になっていた。
受け付けだろうか、見た目がお猿さんの妖怪と話していたウィスパーがとぼとぼと戻ってくるところだった。
『ウィスパー何かあったの?』
「今日も空振りでした…。次こそは、必ず、マッチングしたいです!」
目を燃やして意気込む。空振りとかマッチングって言ってるから野球の試合か何かだろう。
ガチャガチャにハマっていたコマさんを回収し、閻魔宮殿の様に一つの島のような山の上に建てられた巨大な建造物、閻魔武鬪館鬼闘技場に来た。これから何かあるのかアナウンスが聞こえる。
『何かやるのかな?』
「毎日妖魔一武道会をやってるんだよ。これから始まるから見ていこうよ。」
面白そうなので頷くと、此処のスタッフがウィスパーに話し掛けてきた。
「貴方はまさか…どんな攻撃でも倒れない無戦無勝のウィスパーさん!?」
「うぃす?おかしな言葉があるような気がしますが…そうです!私がウィスパーでございますでうぃっす!!」
「貴方のご活躍は聞いておりますよ!是非ともまた審判をして頂きたいのです!」
『ウィスパーって武道会の審判してたんだ?』
「ええ、それはそれは観客全てを統一することの出来る有能な審判でした。
いいでしょう。今日だけですが、私が審判をしてさしあげましょう!
霊和ちゃん、私の雄姿を見ていてくださいね!」