妖怪ヒーローアカデミア2

□93話
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「ヒーローとは事件・事故・天災・人災…あらゆるトラブルから人々を救い出すのが仕事だ。
取得試験では当然その適性を見られることになる。
情報力、判断力、機動力、戦闘力、他にもコミュニケーション能力、魅力、統率力など多くの適性を毎年違う試験内容で試される。」

「その中でも戦闘力はこれからのヒーローにとって極めて重視される項目となります。
備えあれば憂いなし!技の有無は合否に大きく影響する。」

相澤先生の後にミッドナイト先生が説明した。それに次いでセメントス先生が補足する。

「状況に左右されることなく安定行動を取れれば、それは高い戦闘力を有している事になるんだよ。」

安定行動ってつまりはいつも通りってことだよね?状況によって戦闘を変える私には出来ない…。

「技ハ必ズシモ攻撃デアル必要ハ無イ。例エバ…飯田クンノ "レシプロバースト"。
一時的ナ超速移動、ソレ自体ガ脅威デアル為、必殺技 呼ブニ値スル。」

「あれ必殺技でいいのかっ。」

自分の技が必殺技と認知されていることが嬉しかったのか、飯田くんは胸に拳を当てて嬉しさを噛み締める。

「なる程…自分の中に“これさえやれば有利、勝てる”って型をつくろうって話か。」

「中断されてしまった合宿での“個性伸ばし”は、この必殺技を作り上げる為のプロセスだった。
つまりこれから後期始業まで残り十日余りの夏休みは“個性”を伸ばしつつ、必殺技を編み出す、圧縮訓練となる!」

セメントス先生の”個性”で地形が変わり、エクトプラズムの”個性”で何人ものエクトプラズム先生が現れる。

「尚、個性の伸びや技の性質に合わせてコスチュームの改良も平行して考えていくように。
プルスウルトラの精神で乗り越えろ。準備はいいか?」

「「『「はい!」』」」

「ワクワクしてきたぁ!!


それぞれ間隔を開けてわかれ、全員に1体ずつエクトプラズム先生の幻影が付いた。

「先日ノオールマイトの共闘、君ノ必殺技ハ実二素晴ラシカッタ。他ニモ何カ必殺技ハアルカ?」

『メダル一つにつき一つありますよ。』

「一ツダケ?複数作ル事ハ可能ダロウカ。」

「複数必殺技使えるなんて無理でしょ。
俺達だって欲しいくらいだよ。」

フゥ2に完全否定された。
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