妖怪ヒーローアカデミア2

□98話
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立ち上がれない二人にホノボーノが回復を施し、私達は制服に着替えて結果発表が行われる場に来ていた。

「どうかなァ。」

「やれることはやったけど…どう見てたのかわかんないし。」

不安の声が聞こえる。私も受かっているか心配だ。

<<皆さん長いことおつかれ様でした。
これより発表を行いますが…その前に一言。>>

巨大なスクリーンの前に目良さんが立っている。

<<採点方式についてです。
我々ヒーロー公安委員会とHUCの皆さんによる二重の減点方式で、あなた方を見させてもらいました。

とりあえず合格点の方は五十音順で名前が載っています。
ご確認ください。>>

結果がスクリーンに映し出された。
最後から探した方が速いと右下から探す。

『!』

「あっ!霊和ちゃんの名前ありますよ!」

私の名前は一番最後にあったのですぐに見付かった。

「うああぁあ!!やったよー!!」

「凄いニャン!!」

『皆のおかげだよー!』

懐に飛び込んできたジバニャンと抱擁し、髪がぐしゃぐしゃになるくらい頭をフゥ2に撫でられ、ウィスパーはスクリーンの前に飛んでいき私の名前を指差す。写真まで撮って何処かに報せてる。

クラスメイトも受かっているか名前を探す。
青山くんも梅雨ちゃんの名前もある。
でも…轟くん、かっちゃんの名前はなかった。
敵の面前で喧嘩し、お互い足の引っ張り合いをしてしまったからだろうとその場にいた者は事解している。

当のもう一人が此方に近付いてくる。

「轟!!」

夜嵐くんは轟くんの名前を呼んだがそのまま口を止めてしまう。また喧嘩してしまうのかと思った。
また争うようなら直ぐに止められるようにと手を構える。

「ごめん!!
あんたが合格を逃したのは俺のせいだ!!俺の心の狭さの!!ごめん!!」

頭を地面に付けて謝った。
自分が悪かったのだと自ら気付き正せる賢い人なんだと感心する。

「元々俺がまいた種だし…よせよ。
おまえが直球でぶつけてきて気付いた事もあるから。」

仲直りして良かった良かった。
思わず拍手を贈った。
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