妖怪ヒーローアカデミア2

□100話
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人間の世界にいる妖怪に聞いてあたろうと提案を出すが、マオさんはあまり妖怪に知られていないらしい。
そこらにいる妖怪に聴取してたまたま見つけるか、人間の社会に溶け込んでいるので彼の周りの人間に聞いて回るしかないそうだ。
しかしマオさんは年齢を誤魔化すために職を転々としており、今はフリーのエンジニアで家から出ることはあまりない。人間の知り合いもどの程度いるのかわからない。
探すのに必要な、人間に化けることの出来る妖怪はごく少数に限られており、エンマ大王など妖魔界の重鎮は簡単に妖魔界を離れられない。

結局、人間に聞き回るのは後回しにして、エンマ大王が信頼している妖怪を集めて捜索をしてくれるよう頼んだ。中には妖怪ヒーローのフユニャンもいた。





粗方なにをするか決めて部屋に帰った頃には既に日が変わっていた。
起きてからオールマイトに報告することにしてこの日は寝床についた。






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──

───




朝、目覚まし時計の音で目が覚めるが、寝るのがいつもより遅かったから眠気が凄いある。
また布団に潜りたい欲求を振り払うように、ベッドから下りて制服に着替える。

食堂で朝食を食べ終わる頃にいっくんとかっちゃんが降りてきたので、今日は朝のジョギングが出来ないことを告げた。

「───…え、じゃあ今日は…、」

いっくんがちらっとかっちゃんを見る。
ケンカしてまだ2日だから気まずいのだろう。

『二人共私がいなくてもケンカしちゃダメだよ?』

「し、しないよっ。」

「…。」

一人離れた所に座るかっちゃんから返事が無かったのでもう一度念を押して言っておいた。




オールマイトがいる職員寮に行くと、オールマイトは既に外で待っていた。

『おはようございます。
オールマイトいつからここに?』

まだ7時を過ぎてばかりだというのに外にいたので、まさかずっと待っていたんじゃ?と困惑する。

「おはよう。朝の鍛練が日課だったのが抜けなくてね。代わりの散歩さ。」

杞憂だったみたいだ。


私はエンマ大王との話を粗方伝えた。

「──人間として生きる妖怪か…。
わかった。こちらで捜そう。」

『え、いやそんな、私が引き受けたので私が捜しますよ!オールマイトの手を借りるなんてっ、』

「それこそ君がする必要がない。
アイツ(オール・フォー・ワン)のした事を阻止するのが、個性を受け継いだ私の役儀だ。

それに妖見少女が探すのは無理じゃないかな?」

『それってどういう…?───』
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