狩人×OP
□プロローグ
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「お兄ちゃん早くー!」
「アルカちゃんと前見て歩かないとこけるぞ」
アルカに注意を促しつつも顔は緩みまくっている。
今キルアはアルカのご要望により海に来ていた。
何故二人が海に向かっているのかというと、それは昨日の夜いつもの様にココアを片手に優雅(?)に雑誌を見ていた時の話である。
「ねぇ、お兄ちゃん!」
「どうした?アルカ」
それは本当に突然だった。
おもわずココアを噴き出すなどと漫画みたいな事にはならなかったものの悲しきかな雑誌にココアをこぼしてしまう程にはびっくりした。
「明日海行きたい!」
「……………は?」
「だから!明日海見に行こう!」
色々とぶっ飛んだ事を言うときがあるが、今回は何でまた突然海なんて言いだしたのかと思ったが、部屋に置いてあるテレビを見てアルカの急な発言に合点がいった。
そういうことね、とキルアは一人納得した。
という事があり、今に遡る。
結局はアルカに甘いキルアである。駄目だと言えるわけが無くアルカと二人で海に行く事になったのだ。
そんなこんなで昨日合った出来事を考えていたら向こうの方でアルカが自分を呼んでいたことに気づいた。
「どうした、アルカ」
そう呼びかけると
あのね、ここから行くと近道なんだって!と嬉々とした表情でキルアの前の方を歩いていたアルカが目の前にある森の方を指差してキルアに言った。
「へぇ……(考え事しててアルカが人と話てんの全然気付かなかった…)」
「じゃあ、そっちから行くか」
「うん」
何十分か歩いていた時だった。
キルアの前の方を歩いていたアルカが突然躓いて転けそうになったので、とっさに腕を掴んだキルアだったがアルカの足元を見て息を呑んだ。
何故なら無くなっていたのだ
さっきまでは確かに合ったはずの地面が無くなっていたというより、正しくは消えていると言った方が良いのだろうか。
その事に流石のキルアも同様を隠しきれないでいた。
「何で地面が……!?」
しかしそれもつかの間何故か自分がさっきまで立っていた場所までもが消えていて、気付いた時には既に遅くキルアとアルカは、底の見えない真っ暗な穴に真っ逆様に落ちていった。