狩人×OP
□1.落ちた場所は海でした。
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どれくらいに間落ちていたかわからないが、キルアはアルカを腕に抱きしめて何ともいえない感覚に陥っていた。
ー落ちていた場所は海でした。ー
しばらく落ちていくとキルアはあることに気がついた。
森の中を歩いていたはずなのに塩の臭いがしたのだ。
すると、どこも彼処も真っ暗だった景色が急に明るくなったと思った矢先、驚いた事に目の前に青空が広がっていたのだ。
しかし、別に森を歩いていたので青空が広がっていてもおかしくはないのだが、今目の前に広がっている青空のどこを見渡しても森に有るはずの木々が何処にも無かった。
「何でだ……?確かに森の中を歩いてたはずだよな」
不思議に思ったキルアはふと、頭を後ろに向けるとまたしても驚く光景が広がっていた。
何と何処を見渡しても海、海、海
明らかにさっきまで自分達がいたところとは違っていて、あまりに急な出来事にキルアの頭は少なからず混乱状態に陥っていた。
しかし、こんなワケの分からない状態でも、頭の隅では只今現在進行形で海に向かって落ちているこの状況をどうにかしなくては、と冷静な自分が何処かにいた。