狩人×OP
□3.目的地の前の寄り道
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「じゃぁ皆このくじ引いて。因みに先端が赤い奴引いた人が船に残る人ね。」
何故一味がくじ引きをしているのかというと。
かれこれ数十分前に遡る。
シャボンディ諸島に向かっていた一味とキルア、アルカ達は行く途中に有る、チョッパー曰わく此処でしか採れないらしい。
薬に使う薬草が有るので、寄って欲しいとのこと。
そんなこんなでとある島に上陸し、只今誰が船に残るか決める為にくじ引きをしている最中である。
「先端部分が赤く塗られてるのを引いた人がチョッパーと一緒に行く組で、その他は居残り組ね。」
「じゃぁー皆いせっーのせでひくぞ!」
『いっせーのせっ!!』
結果
ゾロ・ウソップ・アルカと島に用事が有るチョッパーの四人が行くことになった。
「何でだ?!」
「オレが行きたかったー」
「アルカお兄ちゃんと変わるか?何かあったら危ないし……」
上三人は言わずもがな、この大人数の中見事ハズレくじを引いてみせたウソップはorzの状態になっている。
ルフィは行きたいと只をこねて。
アルカの方は危ないので自分が代わりに行くと言っている。
周りからしたら少し過保護な気がしなくもないが……。
決まった事に文句をたれるメンバーにナミから鶴の一声。
「アンタ達煩いわよ!!決まった事なんだからグチグチグチグチ言わない!」
ナミの一声でまだ文句を言っている者もいるが、それを無視し、チョッパーに用事を済ませてくきなさい。とチョッパー達を向かわせた。
キルアはアルカがやはり心配なのか、何かあったらお兄ちゃん呼ぶんだぞ、とアルカに言い聞かせているのが遠目からでも伺える。
そんな兄の心配事に気づいていないのか、「うん、分かった〜」などと、何とも呑気だ。
これぞまさに親の心子知らず。
兄の心配に気づく様子は今の所伺えない。