狩人×OP
□11.敵か味方か
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「それは本当か、黄猿」
「えぇ、まぁこれは予想ですがね。確かにあの目つき、そして髪の色、雰囲気からしてそうじゃないかと思いましてねぇ」
「ふむ……」
バリッボリッ
自分の考えをセンゴクに話し終わった黄猿はセンゴクの答えを待っていた。
「しかし、本当なのか」
バリッ
『……』
と、今度はセンゴクの部屋でこれまた昨夜のイルミのように我が物顔で人の部屋で茶を啜りながらせんべいをかじっている男、ガープは黄猿に尋ねる。
「信じられない話ではありますがね、お二人さんも本人を見たら分かりますよ。イルミと違ってあちらさんは表情豊かそうでしたが」
「ほう!そりゃ会ってみたいの」
「遊びじゃないぞガープ!」
「分かっちょるわい、言わんでも」
ブーブー文句を垂れるガープ。
勿論ちゃっかりせんべいを食べるのは忘れない男に、
ホントに分かってんのかこのじじい…と疑いの眼差しを向ける青雉。
「だが、もしそうなら今の内に片付けとかんと後々面倒じゃのぉ…」
全部を信じてはいないようだが、後先の事を考えるとなるとほってはおけないのでは?と提案する男、赤犬。
そう、今この部屋にはセンゴクとガープ、それに三大将の赤犬、青雉とイルミの伝言と今回現れるで在ろうイルミの弟、キルア=ゾルディックについて四人に今し方黄猿が話している最中である。
「親子揃ってまたも邪魔をするか」
苦々しい面持ちのセンゴクを視界にしれた後、直ぐにまた視線を黄猿に戻す。
勿論せんべいを食べながら。
しまいには青雉に白い眼で見られたているがそんな事一々気にして入りれのい。
「じゃぁ、彼奴の息子もいるのか?」
「そういえばもう一人黒髪の女の子がいましたねぇ…その子供が奴の子供とは限りませんが」
「そうか」
「しかし、その子供からは奴の面影が無かったと思いますから違うとおもいますよ」
黄猿の返答にその場に居る皆うむ…と唸る。
人を覗いては。
センゴクは頭を抱え、一人悶えていた。
ここ俺の部屋だよね!?
何この密集地帯。
つか、クザンお前椅子が一部凍ってるんだけど!サカヅキも椅子が一途溶けてるから!?
この二人ならまだしも特にガープ!!
こいつに関しては何故か起きた時には部屋に居たし、しかもせんべいを持参という徹底ぶり。
今も尚せんべいをバリバリ食べているがその食べかすが床に落ちとるわ!!
誰が部屋を掃除すると思ってる。
それより何で黄猿以外が部屋に居て当たり前のように話聞いてんの?
まぁ、二度手間にならずにすんで良いことだが。
無駄な手間を省けるが故にこの疑問を言えないでいた。
ゴホンッと一つ咳払いをし、話を切り出す。
「話は分かった。だが今日は予定通りポートガス・D・エースの公開処刑を行う」
ガープが顔をしかめたのに気づかない振りをし、この後決行場所に直ぐに向かうように伝えると四人を部屋から追い出すと自分もさっさと準備する。